2021.5.25 05:02

パナ・福岡堅樹、最初で最後のMVP 最高の栄誉手に医師の道へ「終わりが決まっているから頑張れた」/TL

パナ・福岡堅樹、最初で最後のMVP 最高の栄誉手に医師の道へ「終わりが決まっているから頑張れた」/TL

盾を掲げてポーズを取る福岡。“有終の美”を飾った((c)JRFU)

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 ラグビー・トップリーグ(TL)の年間表彰式が24日、オンラインで行われた。前日23日にパナソニックの4季ぶり5度目の優勝に貢献し、現役引退した元日本代表WTB福岡堅樹(28)が最優秀選手(MVP)に初選出。ベストフィフティーンも3季連続3度目の受賞を果たした。個人としても最高の栄誉を手に、医師の道へと歩みを進める。

 福岡が、現役選手として“最後の栄冠”を手にした。パナソニックがサントリーを破り4季ぶりの優勝に輝いた決勝から一夜。年間表彰式が行われ、黒のスーツに青のネクタイを締めた福岡が、最優秀選手(MVP)に選出。記念の盾を抱き、喜びを口にした。

 「自分自身が引退するこのトップリーグ最後の年に、最高の栄誉をいただけて本当に光栄に思う。ラグビーを引退する年を決めていたことが、自分が成長できた一つの要因。終わりが決まっているから頑張れた」

 医師を志すため、今季限りの現役引退を表明。今年4月からは順大医学部に進学し学業と両立させながら、シーズンを戦ってきた。前日の決勝では、前半30分にトライを決めて勝利に貢献。自身初のTL優勝をつかみ現役生活に幕を閉じたが、「まだ実感はそこまでない。ただ朝起きて試合の痛みがたくさん出ていたが、そんなに急いで治す必要もないんだな」と笑いながら語った。

 第1ステージでのトライ数が反映される最多トライは、3トライ届かず受賞を逃した。それでもプレーオフトーナメント決勝までを含めた計14トライは、堂々のトップで“トライ王”。ベストフィフティーンにも輝き、「本当に瞬間の加速には自信を持っていた」と胸を張った。

 現役生活にはピリオドを打ったが、ラグビーへの感謝は尽きない。「ここまで自分を高められたのは、本当にラグビーのおかげ。違った形にはなるが、恩返しできるようにしたい」。今後は医大生として、学業に専念。最高の勲章を胸に、第2の人生へと歩み出した。(阿部慎)

 ■「Tarzan」表紙に福岡登場

 現役を引退したばかりの福岡が、27日発売のフィットネス総合誌「Tarzan」(マガジンハウス)の表紙を飾る。たくましい肉体を披露し、6ページにわたって掲載。特集テーマは「運動は、なぜ脳に効くのか?」で、ラグビーと勉学の両立の仕方や集中力を保つための切り替え術を赤裸々に語っている。文武両道を体現した“福岡流”に注目だ。