2021.5.26 05:00

日曜邦画劇場、7月4日に「人情紙風船」4Kデジタル修復版放送

日曜邦画劇場、7月4日に「人情紙風船」4Kデジタル修復版放送

「人情紙風船」(C)1937 東宝

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 日本映画専門チャンネルの看板番組「日曜邦画劇場」が7月、20周年を迎える。1000回目の節目となる7月4日は、日本映画界を代表する名匠・山中貞雄が残した名作「人情紙風船」(1937年)の4Kデジタル修復版を午後9時から放送する。また、この「人情紙風船」を“人生の一本”と公言するシンガー・ソングライター、山下達郎(68)と劇場支配人の軽部真一アナウンサー(58)の音声対談も併せて放送する。

 日本映画史上に残る名作が最高画質でよみがえる。20周年・1000回放送の節目、あまたの名作、傑作の中から選ばれたのは「人情紙風船」。2020年の東京国際映画祭でワールドプレミア上映された4Kデジタル修復版が7月4日、「日曜邦画劇場」でテレビ初放送される(2Kダウンコンバートにて放送)。

 江戸・深川の長屋を舞台に、髪結いの新三と貧しい浪人の又十郎が破滅に向かうさまを描く。28歳の若さで戦病死した山中貞雄監督の遺作で日本映画史上最高傑作とも評される伝説の作品だ。

 この「人情紙風船」を“人生の一本”と公言する山下が音声ゲスト出演。テレビ出演しないことをポリシーにしているが、「僕が作ったわけではないが『人情紙風船』を選んでいただいた。これは来なきゃいけないな」と登場し、劇場支配人の軽部アナと作品について語りつくした。

 戦前の1937年に公開された作品のフィルムの保存状態は劣悪で、修復作業には半年を要した。鮮やかによみがえった“人生の一本”に山下は「封切り当時に見た人がこういう感じで見ていたのだと体感できる。もう考古学に近いですね」と感激。「この映画を暗いとか古いとか言っている人がかわいそう。ひとりでも多くの人に見てもらえたら」と話した。