2019.7.22 05:03

鶴竜、7場所ぶりV!“楽日横綱決戦”白鵬を撃破/名古屋場所

鶴竜、7場所ぶりV!“楽日横綱決戦”白鵬を撃破/名古屋場所

特集:
白鵬
40秒を超える熱戦の末に白鵬(右)を寄り切った鶴竜。7場所ぶり6度目の優勝を果たした (撮影・門井聡)

40秒を超える熱戦の末に白鵬(右)を寄り切った鶴竜。7場所ぶり6度目の優勝を果たした (撮影・門井聡)【拡大】

 大相撲名古屋場所千秋楽(21日、ドルフィンズアリーナ、観衆=7629)1敗で単独首位の鶴竜(33)が結びの一番で、ただ一人2敗で追っていた白鵬(34)との横綱対決を寄り切りで制し、14勝1敗として7場所ぶり6度目の優勝。昭和以降で初めて4大関が不在となる異例の事態の中、史上10位に並ぶ在位32場所目となった横綱が締めた。秋場所は9月8日から東京・両国国技館で行われる。

 鬼の形相の鶴竜が白鵬に立ち向かう。巻き替えの応酬から得意のもろ差しになると、渾身(こんしん)の力で前に出た。過去7勝41敗と圧倒されてきた厚い壁を撃破。40秒を超える熱戦を制して6度目の頂点に立ち、万感の思いを込めた。

 「けがをして、休場してとつらいことがあったが腐ることなく、あきらめずにやってきてよかった」

 一昨年は右足や腰の故障で4場所連続を含む5場所休場。昨年は春、夏場所を連覇して復活の兆しを見せたものの、右肘や右足首を痛めた。6場所優勝から遠のいた間に休場は3度。今場所は腰痛を抱えながらの強行出場だった。

 中でも名古屋場所は平成28年から3年連続で休場していただけに、「名古屋のファンのみなさんに良い報告ができて最高です」と声を弾ませた。

 所属する井筒部屋が宿舎とする愛知・豊浦町の古寺「宇宙山(うちゅうざん)乾坤院」。28年3月の火事で本堂などを焼失し、3年間使用できなかったが、今年5月に再興した。鷲見光洋住職(48)は昨年名古屋場所の千秋楽後、鶴竜に「来年はうちも復活する。一緒に復活しよう」と声を掛けていた。約束を果たした横綱を「令和の伝説ですね」とたたえた。

 この日のパレードで旗手を務めたのは、同じ時津風一門で、3年前の稽古中に左アキレス腱(けん)を断裂して一時は幕下まで落ちた36歳の平幕豊ノ島だった。3年の苦しみを乗り越えた笑顔が、名古屋の街にあふれた。 (月僧正弥)

千秋楽結果へ

  • 鶴竜(右)は優勝旗を持つ豊ノ島とともにパレードに臨んだ
  • 八角理事長(右)から賜杯を受け取る鶴竜=ドルフィンズアリーナ(撮影・門井聡)
  • 朝乃山(右)が寄り倒しで佐田の海を破る=ドルフィンズアリーナ
  • 琴ノ若が押し倒しで若元春を破る=ドルフィンズアリーナ
  • 押し出しで志摩ノ海を破った御嶽海=ドルフィンズアリーナ(撮影・門井聡)
  • 叩き込みで琴奨菊を破った阿炎=ドルフィンズアリーナ(撮影・門井聡)
  • 寄り切りで北勝富士を破った遠藤=ドルフィンズアリーナ(撮影・門井聡)