2019.7.19 22:03

井村ヘッド、異例の観客席観戦で浮上の糸口探す/アーティス

井村ヘッド、異例の観客席観戦で浮上の糸口探す/アーティス

チーム・フリールーティン決勝 日本の演技=光州(共同)

チーム・フリールーティン決勝 日本の演技=光州(共同)【拡大】

 水泳の世界選手権、アーティスティックスイミング(AS)のチーム・フリールーティン(FR)決勝が19日行われ、日本(乾、吉田、福村、木島、京極、塚本、柳沢、安永)は93・3667点の4位で、メダル獲得を逃した。ライバルのウクライナには、五輪種目で0勝4敗の全敗に終わった。

 プールサイドにいるはずの井村雅代ヘッドコーチ(HC、68)がいない。通常、コーチはプール横で選手の演技を見届けるが、この日、井村HCは観客席にいた。

 「(五輪までの1年間)ピントの外れたことはしたくなかった。負けて何もお土産がないのは悔しいでしょう」

 審判がプールに現れると、井村HCは観客席に上がった。日本に流れが来ず、今大会、五輪種目でウクライナにすべてで敗れメダルを逃していた。観客が何に沸き、審判が何に得点を出すのか。演技全体が見やすい観客席から自らの目で見ることで、あと1年、日本をどう導くかを模索した。

 1978年に代表コーチになってから初めての観客席観戦。どうすれば日本が東京五輪でメダルを獲得することができるのか。考えに考えた末、この日の練習中に観客席で全12カ国の演技や試合の流れを把握することに決めた。

 「遠征を含め五輪に向けてどうするか。すでに日本とは連絡を取っています」。この日得た勝つための糸口を頼りに、本当の戦いに挑む。

  • チーム・フリールーティン決勝入水前にポーズをとる日本=光州(共同)