2020.3.30 09:10

シャビ監督、崇拝するクライフから助言されたバルサ復帰の条件とは?

シャビ監督、崇拝するクライフから助言されたバルサ復帰の条件とは?

 現在、アル・サッドを指揮する元スペイン代表MFのシャビ・エルナンデス監督は、故ヨハン・クライフ氏から古巣バルセロナの監督就任について助言を受けていたようだ。

 この冬、エルネスト・バルベルデ前監督の後任となることをバルセロナからオファーされ、それに断りを入れたシャビ監督。そこにはクライフ氏の言葉も関係していたようだ。

 スペイン『バングアルディア』とのインタビューに応じたシャビは、選手・監督としてバルセロナの黄金時代を築き上げ、伝統となったプレースタイルを確立させたクライフ氏とのやり取りを、次のように振り返っている。

 「僕にとってクライフはフットボールの歴史を変えた男だ。もしフットボールが宗教であるならば、彼こそが神なんだよ。彼とは度々顔を合わせてきた。彼は僕に、いつの日かバルサが僕のことを求めてくると言い、こう助言してくれたんだ。物事を決めるのは自分自身でなけれならず、無条件で戻るな、と……。『お前の経験、クラブとそのプレーの理解は誰もが持ち合わせているものではない。完全なる結論を出して戻るべきだし、ほかの者に決断を委ねるな』とね」

 「バルセロナからオファーを受けたとき、彼の言葉を思い出したか? それはもう、しっかりとね。僕は確かにバルサに戻ることを望んでいるし、そこに大きな期待を抱えている。過去にそうしても敬意を払われたかもしれないが、でも今、実際に指導をするようになって、選手たちに対して何かしらの貢献ができる。ただ、僕から彼らに明確にしておいたのは、ゼロからプロジェクトに取り組むことと、決断は僕自身が下すということだった」

 シャビ監督はゼロからスタートさせるプロジェクトとして、自身がともに働くことを望む人物の名を挙げている。

 「僕は自分が信頼を置ける、誠実で逞しい人たちとともに働きたい。ロッカールームの近くに毒のある人物がいてはいけないんだ。僕たちが話題にしているのは、バルサのキャプテンだったカルレス・プジョール、素晴らしいネゴシエーターであり強化部門における経験が豊富なジョルディ・クライフ(クライフ氏の息子)のことだ。僕はチームの一員として働くのが好きだし、たった一人で決断を導きたくはない。最後の言葉を発するのが、自分であるとしてもね」

 「もちろん、僕にとってはすべて調和していることが望ましい。ロッカールームにネガティブで、毒となる人物がいてはいけないし、メディカルというテーマも重要だ……。すべてが、ぴったりはまらないと。良いチームを形成するために、自分の周囲の人物と一緒にクラブに加わりたい」

 シャビ監督はまた、監督、選手のどちらが孤独感が強いのかとの問いに、次のように返答した。

 「監督の孤独だね。比較することなんてできやしない。監督としての自分は、最大の責任者なんだから。うまくいかないとき、頭は時速200キロを記録する。各練習、各ミーティングで、自分の言葉が届いているのかどうかを自答することになり、多くの疑念に苛まれることになる。プレーする方がずっと良いよ」

 「選手時代はもう終わった? そうだね。クライフから一度、プレーするのに最も似ているのは指導することと言われた。それは本当だ。そうでなければ、今、何をしているのかなんて分かんないね。ピッチではなく事務所でスポーツディレクターをしているか、スーツを着て管理職を務めているか。何か、かしこまっていて、あんまり自然じゃないな。僕はもっとカジュアルだから」

 その一方でシャビ監督は、バルセロナの現陣容から自身の“ドリームチーム”を生み出すことにも考えを巡らせている。

 「今のチームの大部分が素晴らしい。世界最高と思えるGK(テア・シュテーゲン)から始まり、ジョルディ・アルバは僕にとっては世界最高の左サイドバックで、ピケは世界最高のセンターバック、ブスケッツは世界最高の守備的MF、メッシは世界最高の選手だ。そこにスアレス、デ・ヨング、アルトゥールも加えるとして、彼らはバルサでさらに10年の間、成功を収めるように思える。ベースはとても良いよ」

 「自分であればウィング、ネイマールのようなタイプがほしい。彼は文化的な部分ではまるかわからないが、フットボール的に疑いはなく、素晴らしい補強となるだろう。バルサはピッチ中央でのプレーは足りているが、でもバイエルンみたいなウィングが欠けている。新たに獲得する選手はそこまで必要ないけど、ジェイドン・サンチョやセルジュ・ニャブリとかがほしいかな」(Goal.com)