2019.2.11 21:30(3/6ページ)

なぜシティはチェルシーを粉砕できたのか?圧倒的だったアグエロ、こだわったサッリ

なぜシティはチェルシーを粉砕できたのか?圧倒的だったアグエロ、こだわったサッリ

 しかし、それが大いに裏目に出てしまった。この試合、シティはチェルシーのアンカーであるジョルジーニョの「脇」のスペースの使い方が際立っていた。正攻法で挑んだチェルシーは試合開始からハイプレッシングでシティに圧をかけようとしたが、ジョン・ストーンズやアイメリク・ラポルテ、フェルナンジーニョらにうまくいなされ、逆襲を受けた。その際にシティが常に狙っていたのがアンカー脇のスペースだった。ハイプレスに参加するヌゴロ・カンテとバークリーの裏をしたたかに、執拗に狙ったシティは、インサイドハーフのイルカイ・ギュンドアンとデ・ブライネ、さらにはトップから下りてくるアグエロ、右ウイングの位置から中央にずれてくるB・シルヴァのいずれかに必ずそのスペースを使わせ、攻撃を展開していった。

 とりわけ徹底して活用されたのが、チェルシーの右インサイドハーフを務めたカンテの裏だった。『Opta』のデータによれば、この試合のシティは攻撃の「51.6%」が左サイドから。つまりチェルシーの右を狙ったもの(中央が「22.6%」、右サイドが「25.8%」)で、プレッシングに精力的なカンテの特性を逆手に取り、さらに自チームの強みである左ウイングのスターリングを生かすべくデザインされた形だった。中でも特筆すべきは、アグエロがジョルジーニョの右側スペースに下りてきてパスを受け、はたいて再びゴール前に侵入するパターン。13分にアグエロがスーパーミドルで2点目を、25分にギュンドアンが4点目を決めた場面はいずれも、アグエロがこのハーフスペースに移動してパスを受けたところから始まっている。これは間違いなくペップが狙っていた形であり、同時にチェルシーにとっては警戒しなければいけない形だった。

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