2020.10.17 12:00(1/2ページ)

【ネクストスター候補(25)】佐藤大平、松山英樹と合宿でレベルアップ「同じ舞台に立ちたい」/ゴルフ

【ネクストスター候補(25)】

佐藤大平、松山英樹と合宿でレベルアップ「同じ舞台に立ちたい」/ゴルフ

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 9月上旬の男子ゴルフ今季国内初戦「フジサンケイクラシック」で最終日に一時首位に立つなど、3位と健闘したのが佐藤大平(27)=クリヤマ=だ。2018年下部ツアー賞金王は、新型コロナの自粛期間中に東北福祉大の2学年先輩、松山英樹(28)=LEXUS=と合宿を行ってレベルアップを図った。偉大な先輩と同じ米ツアーを目標とする期待の星が、思いを語った。(取材構成・八木拓郎)

 今季国内開幕戦ではインパクトを残しながらの惜敗だった。プロ6年目、シード1年目の佐藤は「フジサンケイクラシック」最終日に65の猛チャージで、激しい優勝争いを演じた。通算8アンダーで16位から首位に1打差の3位に浮上してフィニッシュ。初優勝を逃し、悔しさも残っているはず。だが1カ月強を過ぎて心境をたずねると、視線は海の向こうへと向かっていた。

 「日本のツアーで勝つことは特に意識していない。米ツアーに行くための力をつけたい」

 松山英樹らを輩出した東北福祉大出身。中学時代に「全国中学選手権」を制するなど有力アマだった佐藤は、もともと海外志向が強い。2017年には中国でプレーし、19年も米男子ツアーの下部にあたるPGAツアー・チャイナに参戦して3月の「重慶選手権」で日本勢初の同ツアー優勝を果たしている。

 最高の“お手本”が身近にいる。大学の2学年先輩で、米ツアー5勝を誇る松山だ。高校時代にナショナルチームでともにメンバーとなって以降、親交が深い。「面倒見のいいお兄ちゃん、という感じ」。大学進学の際も米国の大学などから推薦の話があったが、松山の後を追った。

 今年2月には米国の松山の自宅で1カ月間“合宿”を敢行。米ツアー2試合に帯同し、練習ラウンドに参加する機会もあった。最高峰のプレーを生で見て、「ここに行ってやりたい」という気持ちはさらに高まった。

 3月に新型コロナウイルスの影響で米ツアーが中断し、松山とほぼ同時期に帰国。自粛期間の約2カ月も、松山と2人で宮崎や仙台で練習して過ごした。コロナ禍で試合がない日々。それでも、「僕にとってはすごく良い時間でした」。スイングやトレーニング方法などについてアドバイスをもらい、飛距離は10ヤードほど伸びた。

 「フジサンケイクラシック」最終日。優勝争いの終盤17番(パー5)で、残り2メートルから痛恨の3パットでボギー。プレーオフ進出に1打及ばなかった。得意のパッティングでのミス。「あれは緊張しました。入れたら単独(首位)だと思って…」。試合後すぐ、米国でテレビ観戦していたという松山から「お前でもそんなこと(3パット)するんだな」と電話越しに言われた。

 2018年に下部の「AbemaTVツアー」で2勝を挙げて賞金王。19年にレギュラーツアーで賞金ランキング54位でシードを初めて獲得と頭角を現しつつある。「松山さんと同じ舞台に立ちたい。『一緒に練習ラウンドする人が欲しい』と言ってくれている。早く行かないと」。これからもひたすらに、“お兄ちゃん”の背中を追う。

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