2019.11.9 00:05

NHK受信料名簿で特殊詐欺か 逮捕の元委託先社長が供述

NHK受信料名簿で特殊詐欺か 逮捕の元委託先社長が供述

 NHKから受信料の集金業務を委託されていた会社の社長の男が、愛知県警に窃盗容疑で逮捕され「契約者の名簿に載っていた個人情報を基に特殊詐欺をした」と供述していることが8日、捜査関係者への取材で分かった。県警は供述の裏付けを進め、他にも名簿を基にした被害があるとみて、実態解明を急ぐ。

 捜査関係者によると、男はNHK名古屋放送局・中央営業センターから集金業務を受託していた会社の社長、藤井亮佑容疑者(29)=名古屋市=で、同県長久手市の無職、大浦悟被告(21)=窃盗罪で起訴=と共謀。

 大浦被告の起訴状によると、9月27日に警察官に成り済ました同被告が同県春日井市に住む80代の無職女性宅を訪れ、キャッシュカード1枚を盗んだとしている。

 藤井容疑者は女性宅には行かず、名簿に記載されていた契約者の氏名や住所などの個人情報を、大浦被告に携帯電話のメッセージで伝えていた。

 大浦被告は同日、窃盗容疑で現行犯逮捕され、藤井容疑者は10月23日に逮捕された。藤井容疑者は当初、窃盗容疑を否認していたが、その後、容疑を認め「受信料契約者の名簿から(特殊詐欺の)対象の家を選んだ」と供述したという。