2019.7.22 05:02

【記者の目】吉本が本当に生まれ変わろうとしているのか、社長会見で見えてくる

【記者の目】

吉本が本当に生まれ変わろうとしているのか、社長会見で見えてくる

 社長会見で吉本幹部の進退がどう発表されるかが、今回の騒動の山場になると見ている。

 反社会勢力との仲介をしたカラテカ・入江慎也が騒動発覚でまず事実上の解雇処分となり、今回、宮迫が同じ形で追放された。吉本はトカゲのしっぽを切るように事態を収拾させようとしたが、ことごとく裏目に出ている。“しっぽ”に反乱を起こされたのは想定外だったのではないか。

 岡本社長が会見すると聞き、近い将来の社長辞任で収束させようとしているのではと思わざるを得なかった。岡本社長の発言は横暴だが、大崎会長の指示なくして宮迫に引退か解雇の二者択一を迫るとは考えにくい。ダウンタウンのマネジャー時代から支え、二人三脚で会社を発展させた岡本社長が辞任して大崎会長が会長職にとどまったならば、胴体を切って首だけ残したトカゲのようなものだ。

 もう一つ看過できない問題がある。亮が明かした岡本社長の在京、在阪テレビ各5局の株主発言だ。吉本が圧力をかければ、反旗を翻した芸人はテレビに出られないと明言したも同然。テレビ業界を揺るがす公正取引委員会の調査問題が報じられたばかりだけに、各局にとって聞き捨てならない言葉だったろう。

 吉本が悪しき体質を改善し、本当に生まれ変わろうとしているのか、きょうの社長会見で見えてくる。 (文化報道部編集委員・山下伸基)