2018.7.12 05:02

西日本豪雨 SNSでデマ拡散…被災地に「強盗団」

西日本豪雨 SNSでデマ拡散…被災地に「強盗団」

撤去した土砂が入った土のうを自衛隊の車両に乗せる地元ボランティア=11日午後、広島市安芸区(撮影・安元雄太)

撤去した土砂が入った土のうを自衛隊の車両に乗せる地元ボランティア=11日午後、広島市安芸区(撮影・安元雄太)【拡大】

 西日本豪雨による被害状況は、11日も拡大した。菅義偉官房長官は記者会見で、死者が計176人に上ったと明らかにした。共同通信の各府県まとめでは、死者は12府県で計174人、安否不明者も7府県で62人となった。広島、愛媛、岡山の3県では断水が続き復旧の見通しが立っていない。警察や自衛隊、消防による救援活動が行われる中、広島、岡山両県ではインターネットからの“デマ情報”が拡散し被災地を混乱させている。

 「拡散希望 レスキュー隊や自衛隊に似た服を着た泥棒が大量発生」。被災地ではツイッターなどで不確定な情報が投稿され、拡散。被災者からの問い合わせが自治体や警察に殺到している。

 広島県呉市では9日、同市のホームページ上で「災害復旧を装い、被災した家を訪問するグループを市内で見かけたとの情報が寄せられています」と注意を喚起した。

 だが広島県警では「災害に便乗した、こうした事実は把握していない」「デマ情報に惑わされないで」と情報元の確認や冷静な行動を呼びかけた。これを受け、呉市は「『不安だ』との市民からの通報で裏を取らずに掲載してしまった」と謝罪する事態となった。

 懸命な救援活動が行われる中で「デマ」情報は迷惑な話だが、同様の騒ぎは岡山県内でも発生。「倉敷市真備町 強盗団らしき者達がうろついている」「(強盗団の車は)大阪ナンバー○○○○」などの情報が、ネット上で広まった。確認に追われた岡山県警では「一種のチェーンメールというか。被害は認知していない」と話した。

 とはいえ、2011年の東日本大震災でも被災地で空き巣や窃盗被害が発生しただけに、広島、岡山両県警はパトロールを強化している。

 被災地の被害状況は拡大している。広島県では福山市や東広島市のため池で亀裂などが見つかり、決壊の恐れから各自治体は住民の避難指示や安全確認に追われた。10人以上が死亡した呉市では、送水トンネルの管理施設が大破したことによる断水が、約9万3000戸に影響している。

 岡山県でも倉敷市真備町地区では面積の約3割が浸水。49人の死亡が確認された。同市を含めた5市町の断水も復旧のめどは立っておらず、住民の生活への影響は長期化を避けられない状況だ。

  • 小田川の支流、末政川が決壊し、いまだに水が流れ出ていた=11日午前、岡山県倉敷市真備町有井地区(彦野公太朗撮影)
  • 土砂崩れ現場を訪れた行方不明者の家族の男性。捜索活動を見つめ、うだるような暑さに汗を拭った=11日午後1時59分、広島県熊野町
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