2018.5.20 12:00

瑛太のいじめ体験告白で自らを客観視することの必要性を実感/芸能ショナイ業務話

瑛太のいじめ体験告白で自らを客観視することの必要性を実感/芸能ショナイ業務話

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映画「友罪」の公開を前に明大で特別講義を行った手前左から明大文学部准教授、伊藤氏貴氏、瑛太、生田斗真、瀬々敬久監督=東京・神田駿河台

映画「友罪」の公開を前に明大で特別講義を行った手前左から明大文学部准教授、伊藤氏貴氏、瑛太、生田斗真、瀬々敬久監督=東京・神田駿河台【拡大】

 さまざまな予測不能の事件が起きる現代、25日から公開される映画「友罪」(瀬々敬久監督)は罪とは何か、友情とは何か、生きるとは何かなど、改めて考えさせられる示唆に富んでいる。

 W主演する俳優、生田斗真(33)と瑛太(35)が先日、東京・神田駿河台の明大で開いた特別講義イベントを取材する機会があった。生田の舞台は過去に何度か見て、その圧倒的な存在感は体感してきたが、瑛太が生で話をするのを聞くのは初めてだった。

 1997年に神戸市で起きた連続児童殺傷事件をモチーフに、少年時代に殺人を犯した過去を持つ男(瑛太)とその過去を知ってしまった男(生田)の友情の行方を描いた物語。瑛太は事件を起こした少年Aの手記も読んで撮影に臨んだ。今回の役柄を演じ終えて「どんな人間にも自分の想像できる範囲を超えて、(犯罪の)衝動が生まれてしまうことはあるんじゃないか」としみじみ語った。

 それは罪を肯定するのではなく、だからこそ、そういうことのないよう自分も周囲も大事に生きようと自らに言い聞かせているように感じた。面白かったのは、学生の間から「人を傷つけたことはありますか」と質問された答えだ。

 生田は「知らず知らずのうちに人を傷つけたことはあったんじゃないか」と反省も込めて振り返ったのに対し、瑛太は自らのいじめ体験を自虐的に打ち明けた。それは瑛太が小中学生のころにサッカーチームでサッカーに打ち込んでいたときのことだ。

 「同じチームにサッカーがうまくて、あるとき、白髪の生えてきた奴がいたんですね。僕は彼に『石灰がついてる』とからかったら、1週間ぐらいしたら、自分も生え始めたんです」と苦笑い。ねたみなのかいじめなのか、いずれにせよ、自分の発した言葉がブーメランのように返ってきた経験を語ったのだ。

 その語り口がまた、ボソボソとしている分、説得力は十分。驚く学生たち約100人に対し、さらにかぶせるように「今でも白髪染めをしています」と告白したのだ。話し終えて落ち着いた顔には、当然の報いなんだよねと言わんばかりの笑みが浮かんでいた。

 人は誰しも感情のおもむくままに発言したり行動したりしてしまうものだ。国会を見ても、思わず怒って本性を丸出しにする政治家はいくらでもいる。瑛太の告白を聞いて、自分の間違いや弱さ、みにくい部分を客観視できるかどうかは大人の条件の一つなのではと改めて思った。(M)

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