2018.4.4 12:00

日本人の技術と英首相の決断に鳥肌が立つ「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」/週末エンタメ

日本人の技術と英首相の決断に鳥肌が立つ「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」/週末エンタメ

特集:
週末エンタメ芸能記者コラム
「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」【拡大】

 日本人の「業」を誇らしく思った。公開中の英映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」。特殊メークを担当した辻一弘氏(48)が第90回米アカデミー賞で、メーキャップ&ヘアスタイリング賞を受賞して話題となった映画だ。

 同作は、第二次世界大戦初期、英首相に就任したウィンストン・チャーチルの苦悩と決断を描いた歴史ドラマ。ヒトラー率いるナチス・ドイツに屈して和平交渉か、あるいは徹底抗戦か。究極の選択を迫られるチャーチルを、朝から酒をたしなむ嗜好性や愛妻・クレメンティーンとのやりとりを交えながら、人間味もたっぷりに描いている。

 そのチャーチル元英首相を演じるゲイリー・オールドマン(60)の特殊メークを、辻氏が担当した。オールドマンから「あなたが引き受けてくれなかったら、私はこの映画に出ない」と直々にラブコールを送られるほどの腕前を存分に発揮。オールドマンの楕円型の顔の形を、ぽってりとしたチャーチル元英首相に近づけて、そっくりに。同時に繊細な本人の演技が表面に伝わるように仕上げた。

 記者も鑑賞したが、何も知らなかったら、とても特殊メークをしているとは思えないほど、顔や表情はとても自然。「チャーチル元英首相」を画像検索して見比べても、うり二つ。スクリーンに映っているのは、まさにその人だった。

 リアリティーが増した演技で、オールドマンは米アカデミー賞主演男優賞を獲得。チャーチル元英首相の英断、オールドマンの演技力、そして辻氏の技術にうならせられる傑作だ。(青森正宣)

  1. サンスポ
  2. 芸能社会
  3. 芸能
  4. 日本人の技術と英首相の決断に鳥肌が立つ「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」/週末エンタメ