2018.4.3 12:00

サミー・ヘイガーで古き良きアメリカン・ハードロックを堪能/週末エンタメ

サミー・ヘイガーで古き良きアメリカン・ハードロックを堪能/週末エンタメ

特集:
週末エンタメ芸能記者コラム

 先月14日に米ハードロック歌手、サミー・ヘイガー(70)が1980年代に発表したアルバム5枚が再発された。1枚1080円(税込)というお手頃価格のため、84年に発表した「VOA(ヴォイス・オブ・アメリカ)」を軽い気持ちで購入してみた。

 サミーは“ヴォイス・オブ・アメリカ”の異名を持つハイトーン・ヴォイスが魅力で、アメリカン・ハード・ロック・シーンを代表するボーカリスト。本国では高い人気を誇っており、85年に人気ハードロックバンド、ヴァン・ヘイレンの2代目ボーカリストとしても活躍した。

 購入した「VOA」のアルバムジャケットはとても印象的で、パラシュートでホワイトハウスに降下するというもの。合成写真だが、今の時代ならテロを連想などをされるという理由でNGになるだろう。そういう意味でも穏やかだった時代を感じさせる。

 肝心なアルバムの楽曲であるが、全米26位のヒットを記録した「非情のハイウェイ55号」からスタートし、明るくストレートな全8曲のロックナンバーが続く。シングルカットされた4曲目の「トゥー・サイズ・オブ・ラヴ」は爽やかで、青空と乾いた空気を感じさせる。かつては主流だったアメリカン・ロックサウンドは、今聞くととても新鮮だ。現在は情報量の多さから国や地域による音の差が無くなってしまい、楽曲が複雑化してしまったからだ。

 しかし、この爽やかな空気感を感じるロックは混沌とした21世紀になってからは見つからない。まるで“無形文化財”のようなアメリカン・ハードロックで、古き良き時代を思い出した。

 このアルバム発売の翌年にサミーはヴァン・ヘイレンに加入。米国のロックスターから世界的ロックスターとなり、同バンド脱退後は、再びソロで活躍中だ。(宮田剛)

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