2018.3.28 12:00

松坂桃李の熱演が光る映画「娼年」/週末エンタメ

松坂桃李の熱演が光る映画「娼年」/週末エンタメ

特集:
週末エンタメ芸能記者コラム

 松坂桃李、ここまでやるか! 映画を見て、リアルすぎる濡れ場シーンに衝撃を受けた。

 4月6日公開の「娼年」は、娼婦ならぬ“娼夫”になった青年(松坂)が、さまざまな女性と体を重ねることで生身の人間と向き合い、成長していく物語。

 2001年に直木賞候補となった作家、石田衣良氏の恋愛小説が原作。2016年8月には松坂主演、三浦大輔氏の演出で舞台化され、キャスト陣が一糸まとわぬベッドシーンを披露して話題を呼んだ。その三浦氏と松坂が再タッグを組み、映画化したのが今作だ。

 本編で半分以上を占めるのが、性描写。松坂の腰使い、指使い。女優陣のあえぎ声。ピチャピチャ、クチュクチュという生々しい音。舞台では確認しきれなかった表情や細やかな動きもアップでとらえた。三浦監督が“セックスを繊細に撮りきる”ことに力を注ぎ、真っ正面からセックスを描いた挑戦的な作品。モザイクは一切ない。もちろんR18指定だ。

 出てくる女性は、ある条件でしか快感を得られないキャリアウーマン、セックスレスの主婦など、人には言えない欲望を抱えた人ばかり。彼女らもまた、主人公と交わることで満たされていく。

 そんな女性たちを、冨手麻妙(とみて・あみ、24)、桜井ユキ(31)、馬渕英里何(まぶち・えりか、39)らが体当たりで熱演。連続して描かれる過激なシーンはものすごくエロチックなはずだが、映像はどこか美しい。

 大胆なセックスシーンを通して描かれるのは、その先にある人間ドラマ。松坂や女優陣が織りなす物語は、単なる性表現ではない“人と人との本質的なコミュニケーション”を描き出す。

 松坂は「舞台では表現できなかったこと、映像だからこそ残せるものが、映画『娼年』にはあると思いました」と胸を張る。

 愛や欲望にはさまざまな形がある。見終わった後に、なんとも不思議な余韻が残る作品だ。(古田貴士)

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