2020.9.30 05:00

【甘口辛口】体操国際大会成功なら五輪本番へ大きな第一歩 他競技からも熱い視線、ピタリと着地を

【甘口辛口】

体操国際大会成功なら五輪本番へ大きな第一歩 他競技からも熱い視線、ピタリと着地を

 ■9月30日 「どんなことがあっても来年は必ずやる」。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が来夏に延期された大会について断言した。国際オリンピック委員会(IОC)のコーツ調整委員長の「東京五輪は(新型コロナウイルスが)あろうがなかろうが開催される」との発言をほうふつさせる“力強さ”だ。

 場所は森会長の出身派閥で、自民党最大の細田派が28日に開いた政治資金パーティー。同派出身で東京五輪の「完全な形」での開催に熱意を燃やしていた安倍晋三前首相も駆けつけた。再任された同派の橋本聖子五輪相も出席。役者もそろって、派閥の結束へ向けた“リップサービス”ではと思った人も多かったろう。

 聖火リレーも大会に合わせ日程を1日前倒ししただけで来年3月25日、福島県の「Jヴィレッジ」をスタートする従来の計画を原則維持することが決まった。開催に向けまず外堀から…。注目されるのは感染拡大後、日本国内では初めて五輪競技の国際大会として開く体操の国際交流大会だろう。

 11月8日に東京で行われ日本のほか米国、中国、ロシアが出場する。政府が選手らの入国を例外的に認め、入国後14日間の待機は求めない方針という。一方、国際柔道連盟は12月に東京で開く予定だったグランドスラム東京大会を中止した。「国際体操連盟の会長はIОC委員でもある日本の渡辺守成氏。柔道との違いはそこだろう」と関係者は話す。

 体操国際大会が成功なら五輪本番へ大きな第一歩となる。他競技のアスリートからも「日本の感染対策は大丈夫か」と熱い視線が集まるだろう。「どんなことがあっても必ずやる」ためにも、ここはピタリと着地を止めるしかない。(今村忠)