2020.9.22 05:00

【甘口辛口】“ぶつかり”ご無沙汰の国会議員 閉会中審査などでお茶を濁していては新政権発足の意味もない

【甘口辛口】

“ぶつかり”ご無沙汰の国会議員 閉会中審査などでお茶を濁していては新政権発足の意味もない

 ■9月22日 「国会とかけて近頃の相撲と解く」。その心は「どちらも“ぶつかり”が足りない」。相撲のぶつかりは、稽古の最後の仕上げで出足をつけて当たり、倒れることで受け身も磨く。大事な稽古と分かっていても最近の力士は苦しいからか軽く済ませてしまうようで、簡単に前に落ちたり、けがにつながっている。

 国会も同じだ。首相指名のため先週臨時国会が開かれたが、指名選挙だけで菅新首相の所信表明演説や代表質問、法案審議などは行われず、たった3日で閉じてしまった。6月17日に通常国会が閉会後、長い夏休みを取った国会議員は血となり肉となる論戦という“ぶつかり”はすっかりご無沙汰だ。

 たるみきったか大臣引き継ぎでは北村前地方創生担当相が「47都道府県を回ってホラを吹きまくった」と、極めつけの暴言を吐いた。さらに裁判の引き延ばしを狙ってか弁護士全員を解雇した河井元法相。IR汚職事件で逮捕4度目の秋元議員…。ダメ議員たちの所業に国民はへきえきし政治への信頼感など薄れるばかり。安倍政権の負の遺産も大きい。

 共同通信の最新の世論調査によると森友、加計学園や桜を見る会問題を「再調査すべき」の回答が62・2%、「再調査の必要なし」が31・7%とダブルスコアになった。それだけ多くの国民が活発な論戦を通じて真相を明らかにして、けじめをつけてほしいと思っているのだろう。

 閉会中審査などでお茶を濁していては新政権発足の意味もない。各種の世論調査で新政権は上々の支持率が出るには出た。これで「さあ、ぶつかってこい」と国会を開いて堂々と論戦を受けて立ち、足腰の強さを見せることができれば、もっと上がるかもしれない。(今村忠)