2020.9.6 05:00

【甘口辛口】「鬼太郎」が人間の愚かさ暗示? 台風の猛烈さもサンマの漁獲量減も根っこは地球温暖化

【甘口辛口】

「鬼太郎」が人間の愚かさ暗示? 台風の猛烈さもサンマの漁獲量減も根っこは地球温暖化

 ■9月6日 1996年公開のアニメ映画「ゲゲゲの鬼太郎 大海獣」は、人間の欲望に警鐘を鳴らした作品だ。南太平洋の島に眠る不老不死の秘薬でもうけようと大勢の日本人が島に上陸するが、縄張りにする南方妖怪が激怒。日本人を助けに向かった鬼太郎はクジラの化け物のような大海獣の姿にさせられ、日本に逆上陸。われ知らず破壊を始めてしまう。

 7日にかけ、沖縄から九州に接近・上陸する台風10号も、大海獣と呼びたくなるほど化け物感を漂わせる。中心部分の台風の目がクッキリと大きい。台風は通常、その目が際立つほど勢力が強いといわれており、10号は不気味な怪物そのもの。5日午後8時現在の予想で、沖縄や奄美の最大瞬間風速は70メートル以上とされていた。

 風速60メートル以上で民家が倒壊する危険があり、記録的な雨や高潮・高波の予想も。専門家によると、強大化した原因は8月に長期間、晴れの日が続いて日本列島南側の海面水温が高いことにある。しかも、この夏は台風の発生が少なく、10号が他の台風の分まで大量の水蒸気を吸い上げたことも一因だという。

 秋になって日本近海に来るはずのサンマが近づけず、昨年より漁獲量が減っている一因も海水温の上昇にある。スーパーで1匹数百円もするから、手が出ない。しかも、秋が深まり太平洋高気圧が東に移れば、今後の台風は本州にも上陸しやすい。日本人にとっては、踏んだり蹴ったりだ。

 それもこれも、根っこは地球温暖化。ちなみに、「ゲゲゲの鬼太郎 大海獣」では、日本人が聖なる森に踏み込んだことが、南方妖怪の怒りを買う引き金となった。温暖化を防ぐ緑を破壊する人間の愚かさも、暗示していたのではないか。(森岡真一郎)