2020.9.4 05:00

【甘口辛口】高校野球秋季大会の有観客試合を打ち出した香川 その取り組みが来年へとつながる

【甘口辛口】

高校野球秋季大会の有観客試合を打ち出した香川 その取り組みが来年へとつながる

 ■9月4日 高校野球の秋季地方予選が始まったが、コロナ禍再燃で近畿の6府県はいずれも無観客。取材については夏の独自大会よりさらに厳しいところもある。例えば大阪は4回戦まで取材NG。早い段階の試合は学校グラウンド使用の場合があるためで、部外者立ち入りを規制している学校も多い。兵庫、京都も1次予選は原則取材禁止で、滋賀は準決勝・決勝のみ取材OKという。

 そんな中で先月末に有観客・有料を打ち出したのが19日開幕の香川だ。控え部員・部員の家族のみの夏に加えOB会・後援会・一般生徒・教職員も入場可能。大人600円・中高生200円を設定した。当日整理券を配布し氏名・連絡先・体温・座席番号を記入して退出時に返却。これは8月の甲子園交流試合で採用した、感染者が出た場合の追跡システムだ。

 理事会では慎重論も出たが「できることはやって、ゆくゆくは一般観客に広げていかないと」と福井博三理事長。今回は1試合約200人を想定している。他では宮城が準々決勝以降最大5000人までの有料入場、群馬も準々以降各校200人目安の関係者中心の有料入場を公表。甲子園交流試合総括で日本高野連・小倉好正事務局長が「秋の都道府県・地区大会、選抜大会と有観客を含めどのような開催が可能か検討したい」と語っていたが、その第一歩となる。

 香川は夏の独自大会のクラウドファンディングで目標160万円に対して協賛金約110万円が集まり、球場のミストファン2台の購入に充てた。感染対策との見合いになるが、いつまでも無観客ではどこも運営面は苦しい。有観客は他の地方でも動きがあり、その取り組みが来年へとつながる。(宮本圭一郎)