2020.8.30 05:00

突然の辞任受け始まった「ポスト安倍」争い 優秀な参謀見極め国民の命と生活を守る人になってほしい

突然の辞任受け始まった「ポスト安倍」争い 優秀な参謀見極め国民の命と生活を守る人になってほしい

 ■8月30日 戦国時代の武将、明智光秀の生涯を描くNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・0)の放送がきょう30日、再開される。俳優、長谷川博己が光秀の「裏切者」イメージを薄め、戦のない世の中を目指す庶民思いの智将として演じ、新鮮だ。主君・織田信長を討つ「本能寺の変」の前後まで、どう展開するのか楽しみではある。

 ところで、戦国武将に参謀は付きもの。豊臣秀吉は竹中半兵衛と黒田官兵衛、徳川家康は本多正信。いずれも、すぐれた戦略家だったようだが、光秀の参謀、斎藤利三(としみつ)は影が薄い。400年以上前の話とはいえ、秀吉や家康と違い三日天下で終わった弱点は、そのあたりにもあったのではないかと想像してしまう。

 ひるがえって、現代の日本。安倍晋三首相の持病悪化による突然の辞任表明を受け、激烈な後継者争いが始まった。これまで長期政権を築けたのは、良しあしは別にして、麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官という、壁になって支える2人の参謀がいたことも大きかったのではないか。

 ポスト安倍をめぐり、菅、石破茂、岸田文雄の3氏が注目を浴びている。菅氏については安倍首相が先月、「月刊Hanada」の9月号で「(後継首相の)有力候補の1人だが、菅総理に菅官房長官がいない」と発言し、参謀のいないことをズバリ指摘した。一方、素人目に見ても石破氏と岸田氏の派閥には何人もいるようだが…

 誰が選ばれるにせよ、コロナ禍と緊迫する国際情勢の内憂外患をめぐり、総裁選では公の場で大いに政策論争を戦わせてほしい。そして優秀な参謀を見極め、情熱と気概を持って国民の命と生活を守る人になってほしいものだ。(森岡真一郎)