2020.8.27 05:00

【甘口辛口】秋場所観客「一人でも多く」が本音も…プロ野球とJリーグは上限維持、大相撲も腹くくってかかるしかない

【甘口辛口】

秋場所観客「一人でも多く」が本音も…プロ野球とJリーグは上限維持、大相撲も腹くくってかかるしかない

 ■8月27日 大相撲秋場所(9月13日初日、両国国技館)は31日が番付発表だ。例年なら長い夏巡業が東京・丸の内の「KITTE」場所で打ち上げとなる時期だが、もちろん巡業も中止で力士たちの動向もほとんど伝わってこない。取材は電話に限られ、26日の新聞で久しぶりに朝乃山、貴景勝両大関の調整ぶりを目にした程度だ。

 名古屋開催を断念した国技館での7月場所は観客が1マス1人と限定され、約1万1000人収容に対し上限2500人で開催された。酒はダメ、大声もダメでお客はまるで“監視”されている感じだったが、行儀よく見ていた。よほど相撲が好きでないとコロナ禍にわざわざ足を運んではくれない。

 年6回の本場所の入場料収入は平均1場所10億円は下らないという。無観客だった春場所に続き夏場所は中止。やっと有観客でも4分の1ではさすがの相撲協会も干上がる寸前だ。秋場所について芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「状況によって観客を入れられれば、一人でも多く入れたい」と話していた。まさに本音だろう。

 折も折、プロ野球とJリーグは観客増を見送った。当初の方針で8月いっぱいは一律上限5000人で開催しているが、9月からは収容人員の50%まで緩和の可能性があった。しかし、感染再拡大を受け制限措置を1カ月延長した政府の方針に従い、9月末まで上限5000人維持が決まった。

 相撲協会は31日の理事会で最終判断するが、この状況では相撲だけ「増やします」とはいい出しにくい。芝田山部長も25日「前回と変わらない状況で行うしか仕方ないかと思う」と語った。たとえ一人でもお客あっての大相撲。腹をくくってかかるしかない。(今村忠)