2020.8.24 05:00

【甘口辛口】「Go To…」はコロナ禍での日本経済唯一の目玉商品 1兆7000億円もかけ、このまま中止では目も当てられない

【甘口辛口】

「Go To…」はコロナ禍での日本経済唯一の目玉商品 1兆7000億円もかけ、このまま中止では目も当てられない

 ■8月24日 「Go To トラベル」キャンペーンは開始から1カ月たった。コロナ禍で夏休みが縮小された全国の小中高校では、24日から新学期の学校も多いという。家族旅行のシーズンは終わり、新型コロナウイルス感染拡大を助長させたなどと悪評ふんぷんの「Go To…」は肩身が狭くなる一方だ。

 読売新聞社の最新の世論調査では、政府が7月から「Go To…」を開始したのは「適切ではなかった」が85%を占めた。詳細が煮詰まらないまま強引に4連休前日の先月22日にスタートさせた。旅行代金の最大35%がお得になる、とのうたい文句にも国民はそう簡単には乗ってこなかった。

 宿泊事業者、旅行会社などの事業への登録も50%をやっと超える程度とか。「飛びついてくる」との政府の思惑に反し、感染を恐れて様子見した業者も多かったろう。政府の対策分科会の分析結果によると発症日のピークは「7月27~29日」だった。「Go To…」はまさにピークに向かって発車したようなもの。あまりにも時期が悪すぎた。

 観光支援だけでなくコロナ禍での日本経済唯一の目玉商品でもある。それが国民の8割以上にソッポを向かれては救いようがない。東京都を対象から外した時点で経済効果は大幅な下方修正が必至となり「成功率は50%」と指摘した経済学者がいたが、これでは10%にも満たないだろう。

 1兆7000億円もかけ、このまま中止では目も当てられない。秋の観光シーズンで巻き返しを図るなら東京都を入れる以外なく、そのために都のシリをたたいてでも感染者数に歯止めをかける必要がある。付け焼刃はすぐ剥げる。継続するなら、きめ細かい立て直し策が求められる。(今村忠)