2020.8.19 05:00

【甘口辛口】地区再編し出場校を減らしては…交流試合は高校野球を一から見直すきっかけに

【甘口辛口】

地区再編し出場校を減らしては…交流試合は高校野球を一から見直すきっかけに

 ■8月19日 「交流試合」という大会名からは、勝ち負けにこだわらない球児たちの和気あいあいとした姿を想像していた。だが、甲子園は無観客でも「絶対に勝つ」という球児の闘争本能に火をつけるようで熱戦が相次ぎ、テレビにくぎ付けの6日間になった。選手、保護者に新型コロナウイルス感染者を1人も出さずに終えたのも見事だった。

 夏の甲子園大会は早々と中止が決まり、全国どこも同じで不公平さはなかった。今回の「甲子園高校野球交流試合」に出場した32校は中止になった選抜で選ばれ甲子園に出る権利があっただけに、1試合でもできて公平性は保たれた。頭が固いといわれた昔の高野連では考えられなかった英断でもあった。

 全16試合。もし、勝ち上がりで続けるとすればあと15試合、正味5日あれば優勝校が決められる。49校が出場する通常の夏の大会は休養日2日を除く14日間で48試合行う。朝から晩まで1日4試合の超過密日程を見慣れてきたからか、今回は暑さの中でもゆとりがあり、選手も集中しやすいのではと思った。

 夏の甲子園は1978年の61回大会から現在の49代表制になった。しかし地方大会の出場校には大きな隔たりがあり、4勝で出られる県もあれば最低7勝しないとなれない府県もあり不公平感は常につきまとう。選挙でいう「一票の格差」ならぬ「一校の格差」で、ワンサイドゲームのもとにもなっている。

 コロナ後の高校野球はどう変わるのか。猛反論を承知でいえば、そろそろ夏の大会も学校数に応じて地区を再編し出場校を減らしてみてはどうだろう。少なくとも交流試合は高校野球がいったん立ち止まり、一から見直すいいきっかけにもなったのでないか。(今村忠)