2020.8.17 05:00

【甘口辛口】「虹のステッカー」は“免罪符”代わり?18万枚発行なのに2人1組6チームで巡回…何年かけて調べるつもりか

【甘口辛口】

「虹のステッカー」は“免罪符”代わり?18万枚発行なのに2人1組6チームで巡回…何年かけて調べるつもりか

 ■8月17日 東京・江戸川区のフィリピンパブで客と従業員ら8人が新型コロナウイルスに集団感染した。店は東京都の「感染防止徹底宣言ステッカー」、いわゆる『虹のステッカー』を掲示していた。表向きは感染防止のガイドラインに基づく対策を実施していたことになるが、ステッカーはただの“免罪符”代わりだったのか。

 都は6月にステッカー発行を始め、8月に施行した新型コロナ感染症対策条例にはステッカー掲示を努力義務として盛り込んだ。それはいいが、都のホームページでダウンロードし、自分で印刷して掲示する仕組みで第三者の確認は不要とか。悪用しようと思えばいくらでもできる。

 小池百合子知事は「100万枚を目指し、東京中を虹のマークで埋め尽くしていきたい」と意気込んでいるが、いくら枚数を増やそうと集団感染は起きており実効性が伴わなければ意味はない。さすがに14日の定例会見で状況確認のため「都の職員がチームを作って巡回する」との方針を示した。

 既に飲食店などに約18万枚が発行されており大変な作業だが、巡回するのは2人1組でたった6チーム。一体何年かけて調べるつもりか。10万円の特別給付金支給の際、区役所などでは畑違いの職員も総動員して煩雑な作業にあたった。都は本庁職員だけでも約1万人。こんなときこそマンパワーで対処すべきだろう。

 ステッカーを作るとき「悪用防止に抜き打ち調査も」と一言付け加えておけば多少緊張感も違ったろう。小池知事はいろんな対策を響きのいい言葉で並べるが、検証結果まで公表したことはない。これも批判をかわすためのきれいごと…では、いつまでたっても安心して店には入れない。(今村忠)