2020.5.18 05:00

【甘口辛口】マナーを守ればウイルスは居場所をなくす…人間の心のありようこそ特効薬に

【甘口辛口】

マナーを守ればウイルスは居場所をなくす…人間の心のありようこそ特効薬に

 ■5月18日 「もう少し我慢できないのか」と舌打ちした人も多かったろう。緊急事態宣言を継続した東京など8都道府県も先週末は繁華街の人出が増えたという。39県の解除につられて緩んだとしか思えない。西村経済再生相が「あちこちで気の緩みがみられる。新規感染者の数が増えると解除できなくなる」とクギを刺したのはもっともだ。

 米外交誌が「日本のコロナ対策はことごとく見当違いに見えるが、結果的には世界で最も死亡率を低く抑えた国の一つ」として「奇妙な成功」と伝えた。背景に日ごろからマスクをするなど日本人の衛生意識の高さをあげているが、街ではその唯一の防具さえつけない人も増えだしている。

 先日コンビニで会計していたら、マスクなしの若者が間も空けず背後に立ったのには慌てた。安倍首相が「外出時は必ずマスク着用を」と14日の会見で改めて強調したが、どこ吹く風…。道を歩いていてジョガーがマスクもせず荒い息遣いで横を走り抜けたときなど、マスクの上から鼻と口を両手で抑えてしまう。

 一部営業を再開した長崎のハウステンボスでは入園は県民に限り、最近2週間他県に出ていないという確認書をとっている。「収益より人の命。政府の方針に従っている」と経営者が話していた。首都圏から県境をまたぐ移動もまだ自粛のはずだが、日光など観光地は東京ナンバーも多いという。礼儀知らずも甚だしい。

 第2波、第3波は必ずくるらしいが、ワクチンや特効薬を待っていてもいつになるかわからない。その前に、人間がもっと改まってマナーを守ればウイルスは居場所をなくす。人間の心のありようこそ特効薬にもなり得るのでは…と、つくづく思う。(今村忠)