2020.5.2 05:00

【甘口辛口】決定的となった緊急事態宣言延長 JRAは北海道開催の変更を真剣に考える時期に来ている

【甘口辛口】

決定的となった緊急事態宣言延長 JRAは北海道開催の変更を真剣に考える時期に来ている

 ■5月2日 新型コロナウイルスの感染増加に対応する緊急事態宣言の延長がほぼ確定した。さらに1カ月程度とされ、全国一律の延長か対象地域を絞るか、5日までに判断するという。感染の多い地域から脱出する“コロナ疎開”による感染拡大の可能性を考えると、対策の強度を緩めるくらいが妥当か。

 宣言が5月いっぱいまで続けば、プロ野球の開幕時期も後ろにずれ込むはずで、「7月開幕か」という報道も。準備期間を最低1カ月とするなら、7月開幕も十分にあり得る。とはいえ、それでも無観客での実施。グラウンドやフィールド、アリーナに大歓声が再び響くのはいつになるのだろう。

 緊急事態宣言の延期は、中央競馬にも影響を及ぼしそう。人馬の移動制限や、密を避けるための措置を講じて無観客で実施しているが、6月13日に開幕する北海道開催では大移動を伴うからだ。東京、中山、京都、阪神、中京、福島、新潟での開催は滞在しても数日だが、遠距離の函館、札幌は5月下旬から9月1日まで長期にわたり多数の関係者が滞在する。

 繁華街の飲食店へ出向くのは避けられず、行動範囲を競馬場に限定することは困難。北海道知事がコロナの新規感染が高水準で推移していることを受け、「都市封鎖相当の自粛を」と札幌市民に要請しているだけに、本州から人馬が大移動するのははばかれる。

 「今年の北海道開催はないと覚悟している」とは、サラブレッド生産のメッカ、北海道・日高地区の大牧場主。「他の競馬場に移してでも、競馬をなんとか続けてほしい」。JRA(日本中央競馬会)は、北海道開催を、東京、中山、京都、阪神に変更し実施することを真剣に考える時期に来ている。(鈴木学)