2020.4.25 05:00

【甘口辛口】風俗店の客引きに立ち飲み屋の談笑…「コロナは恐ろしい」大和田獏の魂の叫び胸に終息じっと待とう

【甘口辛口】

風俗店の客引きに立ち飲み屋の談笑…「コロナは恐ろしい」大和田獏の魂の叫び胸に終息じっと待とう

 ■4月25日 地下鉄東西線に乗るたび東京メトロのポスターにニヤつく。「ピークを知る男。」というコピーに登場するのは“ピークを過ぎた芸人”ダンディ坂野と小島よしお。小島の「揉みくちゃにされて、毎日大変でした。」、ダンディの「他人とズレてるくらいで、ちょうどいいと思うよ。そういう時代になったし。」の語りも含め意味深長で傑作だ。

 図らずも新型コロナウイルス禍により、こうした啓発ポスターがなくても車内は空いている。乗車のピークはだいぶ下がっているが、国内のコロナ感染のピークは過ぎたのだろうか。専門家でも判断が分かれるようだが、22日に開催された政府の専門家会議が「人と人との接触機会を8割削減するための取り組みが不十分」との認識を示したように、予断を許さない状況が続いているのは間違いない。

 感染者の減少傾向が見られるとしても、帰り道の繁華街を歩くと「これでは感染は減らないだろう」と暗い気持ちになる。風俗店の客引きは相変わらずで、立ち飲み店は暗幕がかかって見えない奥から客の談笑が聞こえてくるからだ。

 緊急事態宣言を受けた自治体の休業要請に従わず営業を続けるパチンコ店もあるように、経営者も客も「そんなの関係ねぇ!」と言わんばかり。店名を出して告発したいが「営業している店がある」と客が増えそうなのでやめる。

 大多数が自粛生活に耐えているのに、それに反する形で「他人とズレてる」のはいかがなものか。女優の岡江久美子さんが23日に63歳で亡くなった際、夫の大和田獏が「コロナウイルスは大変恐ろしい」という談話を発表した。われわれもその魂の叫びを胸にピークが過ぎ、終息するのをじっと待とう。(鈴木学)