2020.3.30 05:00

【甘口辛口】アフリカから新型コロナ第2波の可能性 世界人口4割が自宅に手洗い設備なし、五輪延期もまだまだ予断許さない

【甘口辛口】

アフリカから新型コロナ第2波の可能性 世界人口4割が自宅に手洗い設備なし、五輪延期もまだまだ予断許さない

 ■3月30日 延期が決まった東京五輪は来年春や初夏開催との声もある一方で、今年予定していた日程と同じ7月末の開幕との見方も強まっているという。新型コロナウイルス感染拡大で花見やちょっとした外出もままならず、息が詰まりそうな閉塞(へいそく)感の中では「五輪? もう、いつでもいいよ」と思う人も多いだろう。

 この状態では猛暑が理由で札幌に移転したマラソン・競歩もどうなるかわからないが、東京都の小池知事はテレビ番組で春か秋の開催なら「東京実施」を希望した。これに北海道の鈴木知事は「小池知事を先頭に首都圏の新型ウイルスの感染予防対策の徹底に集中してほしい」と苦言を呈したという。

 まさに正論で、コロナと戦う世界から見れば「東京は自分のことしか考えていないのか」と思われても仕方ない。コロナがいつ終息するか。安倍首相は会見で「現時点では答えられない」とかわした。陽性判定後の検査で陰性とされながら再度陽性となる人もいて、不気味で挑戦的なコロナが1年先に果たしておとなしくなるのか。

 先日の国連児童基金(ユニセフ)の発表にはがくぜんとした。感染対策には手洗いが最も効果的だが、世界の4割にあたる30億人が自宅に水とせっけんで手を洗う設備がないという。主にアフリカの開発途上国など手洗い施設のない学校は世界で47%といわれ、影響を受ける生徒は9億人に及ぶ。

 アフリカで爆発的に感染が拡大し、第2波となって再度世界に広まる可能性もある。ワクチンを開発しても、この見えざる敵はしたたかに変異を重ね人類に挑戦し続けるかもしれない。1年延期の根拠も不明だ。延期はしたものの、まだまだ予断を許さない。 (今村忠)