2019.12.3 05:00

【甘口辛口】満員の観衆呼んだ早明戦 大学選手権でともに勝ち進めば「伝説の大入り」の再現も…

【甘口辛口】

満員の観衆呼んだ早明戦 大学選手権でともに勝ち進めば「伝説の大入り」の再現も…

たくさんの観客で埋まったスタンド=1日、秩父宮ラグビー場(撮影・山田俊介)

たくさんの観客で埋まったスタンド=1日、秩父宮ラグビー場(撮影・山田俊介)【拡大】

 ■12月3日 有料入場者6万6999人。昭和57年のラグビー早明戦の観衆は旧国立競技場始まって以来の「大入り」となった。当時のキャパを約4000人以上も超えたのは立ち見を入れたためで消防法が緩かった時代だからだ。1日、秩父宮での早明戦も2万2987人で満員になった。全勝対決になる前からチケットは完売したという。

 そんな大観衆の前でフィジカル、スキルともにライバルを圧倒したのは明大だった。FW戦で優位に立ち早大が得意にした「揺さぶり戦法」のようなワイドアタックもトライにつながった。長いパスでも減速せずに前に出ながら受け、ミスもない。練習の量と質の高さを物語っていた。

 選手からは「苦しい時間帯もパニックにならず楽しんでました」との声も聞かれた。9連覇した帝京大の連覇中も同じようなコメントを目にしたものだ。苦しい状況でも、ふつうにやっていれば絶対に勝つ自信があるから「楽しい」のだろう。昨季の日本一で覚醒した明大も常勝の道を歩み出したような感じだ。

 大学ラグビーもFWだけ、あるいはバックスだけで勝てる時代ではなくなった。絵に描いたような総合力を見せた明大が大学選手権でも本命といえる。反対のゾーンは早大、帝京大に昨季準優勝の天理大が入って混戦模様だ。対抗戦で早大にロスタイムのラストプレーで逆転負けした帝京大も立て直してくるだろう。

 決勝は来年1月11日、新国立が舞台となる。明大・田中、早大・相良両監督は「決勝でまたやりましょう。早明で国立を満員に」と誓い合ったという。国立の収容人員は約6万8000人。ともに勝ち進めば冒頭の「伝説の大入り」の再現も…。興味は尽きない。 (今村忠)