2018.7.4 05:00

【甘口辛口】日本人のメンタリティー理解できない外国人監督はもういい 8強入りはジャパニーズ・ウェーで目指すべき

【甘口辛口】

日本人のメンタリティー理解できない外国人監督はもういい 8強入りはジャパニーズ・ウェーで目指すべき

西野監督

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 ■7月4日 あの『ドーハの悲劇』のとき小欄は運動部デスクだった。日本が2対1のまま終了寸前。「日本史上初、W杯キップ」の大見出しで1面のゲラも刷り上がっていた。しかし、ロスタイムのイラクの同点ゴールですべて吹っ飛んだ。深夜、幻の1面を丸めて床に叩きつけた1993年の米国W杯アジア最終予選の悪夢が蘇った。

 優勝候補ベルギーとの決勝トーナメント1回戦。あと数秒で延長戦という後半ロスタイムに怒濤(どとう)のカウンター攻撃で3点目を奪われた。『ロストフナドヌーの悲劇』。九分九厘W杯に行けたのに行けなかったドーハの苦さに比べ、行けないといわれた16強での今回は甘酸っぱい悲劇でもあった。

 思えばドーハの頃は、のらりくらりと最後はボールを回して逃げ切るセオリーすら頭になかった。その後、選手が次々に海外に雄飛し外国からのさまざまな情報でセオリーを積み重ねた。ドーハがあって今がある。批判を浴びたポーランド戦の最後のパス回しも一皮むけ、いい意味でずる賢くなった表れだ。

 「ベルギー相手にパーフェクトの戦いだった。ハリルホジッチ前監督なら、ここまで根性の入った試合にはならなかったろう」と専門家。子供相手のような“外発的動機付け”を押しつけたハリル氏とは対照的に、「自分たちでやらなきゃ」と選手に思わせた西野監督の“内発的動機付け”のたまものか。

 日本人監督による日本のやり方が世界に通用することも証明された。日本人のメンタリティーまで理解できない外国人監督はもういい。8強入りは独自の「ジャパニーズ・ウェー」で目指すべきだ。ドーハから25年。再び日本サッカーの大転換につながる悲劇であってほしい。 (今村忠)