2018.7.3 05:00

【甘口辛口】フランスの神童・エムバペの「半端ない」スピードに驚嘆…神様・ペレに近づけるか

【甘口辛口】

フランスの神童・エムバペの「半端ない」スピードに驚嘆…神様・ペレに近づけるか

 ■7月3日 まさに「半端ない」スピードだ。フランスの若きストライカー、エムバペ(19)がW杯決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦で見せた2ゴールには度肝をぬかれた。後半19分に一瞬のスピードで抜け出し左足を振り抜いた勝ち越しゴール。その4分後にはスルーパスから今度は右足で流し込んだ。

 FIFAによるとこの試合の最高時速32・4キロはエムバぺが記録した。昨年12月の国内リーグではカウンター攻撃の際に44・7キロをマークしたとの報道もあった。陸上男子100メートルのボルト(ジャマイカ)の世界記録9秒58では平均時速37・6キロだが、60メートル過ぎの最高時速が44・7キロというからいい勝負だ。

 31歳のメッシ(アルゼンチン)、33歳のC・ロナウド(ポルトガル)両巨星が衰え、次なるスーパースターを世界中で探していたときに絶妙のタイミングで現れた。まさに“神童”。専門家に聞くと「いまはパスを出してもらって飛び出す使われる役。パスを出し使うこともうまくなれば鬼に金棒」とか。

 「サッカーIQ」といって先を読む能力や判断力など、サッカーの理解度を推し量る言葉がある。体力や技術と違って数字では表せないが、選手を伸ばす大事な要素という。「日常生活がそのままサッカーで周囲への気配りがあればいいパスも出せる。そんな選手は“IQが高い”といわれる」と専門家。エムバペのIQも低いはずはないだろう。

 決勝トーナメントでの10代選手の複数得点は1958年のペレ(ブラジル)以来60年ぶり。ペレは身体能力はもとより私生活での厳しい自己管理などIQの塊のような選手だった。“神童”もさらにIQを高め“神様”のような存在になってもらいたい。 (今村忠)