2018.7.1 05:00

【甘口辛口】八村塁、期待の逸材は本物だった…最終戦で台湾に勝利し大きな意味もつ金星を

【甘口辛口】

八村塁、期待の逸材は本物だった…最終戦で台湾に勝利し大きな意味もつ金星を

八村塁

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 ■7月1日 ありがたいことに、日本が期待をかけた逸材は本物だった。29日のバスケットボール男子W杯アジア1次予選B組で、全敗だった世界ランキング48位の日本代表が10位の豪州を79-78で破り、初勝利を挙げた。1勝4敗で並んだ台湾を2日の最終戦で下せば、2次予選に進める。

 2020年東京五輪での開催国枠獲得へ、大きな意味を持つ大金星となるかもしれない。救世主が米ゴンザガ大2年で、小欄でも何度か取り上げた八村塁だ。身長2メートル3で身体能力抜群。今年帰化した2メートル10のセンター、ファジーカス・ニックとともにこの試合から代表に加わり、日本の弱点だったインサイドを劇的に変えた。

 豪州戦でファジーカスは25得点、12リバウンド、八村は24得点、7リバウンド。76-74の4Q残り12秒、BリーグMVPで日本のエース、比江島慎からロングパスが八村に通り、両手でたたき込んだダンクは、サッカーW杯コロンビア戦での大迫勇也の決勝ヘッドに劣らない感動モノだった。

 豪州は、16年リオ五輪で4位になった“アジア最強国”。日本は一度も勝ったことがなく、昨年11月の敵地での対戦も58-82で完敗した。今回も相手コートには、ともに米NBAバックスでプレーする2メートル16のメーカーとガードのデラベドバというトッププレーヤーがいた。

 五輪の盛り上がりを大きく左右する開催国枠を与えるかどうか、FIBA(国際バスケットボール連盟)は日本の動向を注視しているとされる。豪州を破る大番狂わせで、世界と戦える力は示せた。次は2次予選に進むこと。2月に横浜で69-70で敗れた台湾に借りを返し、何が何でも勝って戻ってきてほしい。 (親谷誠司)