2018.6.24 05:00

【甘口辛口】セネガル戦臨む日本代表、地震被災者に復興加速するような白星届けてほしい

【甘口辛口】

セネガル戦臨む日本代表、地震被災者に復興加速するような白星届けてほしい

 ■6月24日 4年に一度のW杯は五輪と同様、子供たちに未知の国々への関心や世界への視野を広げてもらう絶好の機会でもある。1次リーグD組初戦でアルゼンチンと引き分け、22日にナイジェリアに敗れたが、決勝T進出の可能性を残すアイスランドの人口は34万8580人(2017年12月、アイスランド統計局)。W杯本大会史上最少だ。

 コロンビアを倒した日本代表の快挙はサッカー史に残るが、アイスランドも2016年欧州選手権でイングランドを破る「ジャイアントキリング」を演じた。ブルーのユニホームだけでなく、捕鯨国で火山&地震国であることも共通。居酒屋の「子持ちししゃも」は多くがアイスランド近海のカラフトシシャモで、在留邦人125人には水産関係者も多い。

 ナイジェリア戦では一瞬の隙を突かれ、相手FWの驚異的なスピードと個人技に守備を破られ2失点した。決勝トーナメント進出をかけてセネガルと戦う日本代表にとっても、アフリカ勢の身体能力への警戒を新たにする一戦だっただろう。

 人口約35万人は日本なら東京都北区や福島県いわき市、大阪府高槻市と同規模。今大会ではアイスランド独特の応援「バイキング・クラップ」も話題だが、高槻市をホームタウンの1つとするG大阪も16年欧州選手権後に「ガンバ・クラップ」として取り入れた。遠い国でも、サッカーを通じた心の距離は近い。

 高槻市など大阪府北部地震の被災地では交通網が回復し、この週末には全国からボランティアが訪れ支援が活発化している。サッカーどころではない人もまだ多いだろうが、復興への歩みを加速させてくれるような白星を待っている。 (親谷誠司)