2018.6.18 05:00

【甘口辛口】W杯でも効果てきめんなVAR、GLT…サッカーの重要な判定もスムーズに

【甘口辛口】

W杯でも効果てきめんなVAR、GLT…サッカーの重要な判定もスムーズに

会場のスクリーンに映し出されたVAR実施を示す画像。モスクワ市内にあるモニター室の様子も登場した(共同)

会場のスクリーンに映し出されたVAR実施を示す画像。モスクワ市内にあるモニター室の様子も登場した(共同)【拡大】

 ■6月18日 見始めると、チームに関係なく面白さでつい最後まで見てしまう。W杯サッカーの“吸引力”には今回も逆らえない。16日は優勝候補の一角アルゼンチンと引き分けた人口約33万人の小国アイスランドの勇敢な戦いが印象に残ったが、アルゼンチンは選手の目がエースで主将のメッシに向きすぎて“忖度サッカー”のように見えた。

 同じ日のフランス-豪州では、今大会から導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)などテクノロジーがフランスの2点に絡んだ。後半13分の先制点。ペナルティーエリア内でグリズマンが相手DFに倒されたが、主審はその場面では反則を取らなかった。

 これがVARにより覆りPKになった。後半36分の2点目もシュートがクロスバーに当たって微妙な位置に落下したが、今度は前回から採用されたゴールライン・テクノロジー(GLT)でゴールが認められた。昔だったら2つとも見落とされ、1対0で豪州の勝ち?。誤審防止に効果はてきめんといったところか。

 そのうち、「いまのPKは…」と監督がビデオ判定を要求する野球やバレーボールのように「チャレンジ制度」も導入されかねない。外国のように「お前の誤審のおかげで大損した」と審判が脅されることもなくなるかもしれないが、基本的には45分間流すのがサッカーであり試合が途切れるのは考えものだ。

 世界最高峰の大会で採用されても、費用の問題で追随できない国もあるだろう。日本の場合でも採用はJ1だけか、J2まで広げるのかといった問題も生じる。整合性を図るのも難しい。「どこ見てんだ、審判」と文句をいいながら見る“古き良き時代”が早くも懐かしい。(今村忠)