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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】藤浪ら3選手“感染パーティー”が原因なら「社外人物」の特定急げ

【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】

藤浪ら3選手“感染パーティー”が原因なら「社外人物」の特定急げ

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藤浪晋太郎
「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記
阪神・藤浪

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 藤浪はPCR検査が陽性と判定された後、球団側との話し合いの中で実名の公表を自ら申し出たそうです。自らが社会に影響力が強いタイガースの選手である、という自覚の表れでもあるでしょう。藤浪とオフの自主トレをともにするなど親交のある米大リーグ・カブスのダルビッシュは自身のツイッターで「嗅覚がおかしいってだけで名乗り出た藤浪選手はすごいと思う。情報収集している証拠やし、自分の身体に敏感な証拠。関係者の感染リスクもかなり抑えられたはず」とつぶやき、絶賛しました。

 なるほどその通りなのですが、個人的には「実名公表」の理由はもうひとつあるのではないか?と推測しています。つまり14日の会食で同席した5人の「社外人物」に対する警鐘です。あの会食が“感染パーティー”だったのかも…と相手側に伝える最高にして最強のメッセージだったのでは?という見方です。

 ところが、球団関係者に取材しても、7選手からのヒアリングでは「社外人物」の特定に至っていない、という情報もあります。どうしてなのでしょう。27日現在で日本の新型コロナウイルス感染者数は1403人(クルーズ船除く)です。そのうち大阪は156人、兵庫県は121人です。藤浪らと会食した5人のうち、誰かがもう感染者にカウントされているのでしょうか。もし、まだ感染者数に入っていないのであれば、その“感染源”は今現在も自身は発症せず、どこかで行動しているのかもしれませんね。誰がどう見ても看過できない状況でしょう。

 以上はあくまでも藤浪ら3選手の感染が14日の会食の場ではないか?という推測の上で書きつづっています。そうでないならば、彼ら3人は違うどこかで感染したことになりますが、果たしてそれはどこなのでしょうか。

 阪神球団は組織防衛だけではなく、一刻も早く感染源を特定し、地域への新たな感染の防止を急ぐ必要があります。「社外人物」のABCDEはどこの誰? 濃厚接触していたとすれば、後の4選手の体調も厳重に監視しておかなければならないでしょう。そして、人物がいつまでも特定できなければ謎は謎を呼び、余波や雑音はすさまじいことになるかもしれませんね。(日曜掲載)

植村 徹也(うえむら てつや)

1990(平成2)年入社。サンケイスポーツ記者として阪神担当一筋。運動部長、局次長、編集局長、サンスポ特別記者、サンスポ代表補佐を経て産経新聞特別記者。阪神・野村克也監督招聘(しょうへい)、星野仙一監督招聘を連続スクープ。ラジオ大阪(OBC)の金曜日、午後10時から「NEWS TONIGHT いいおとな」『今日のトラコーナー』」や土曜日午後7時40分からの「まさとと越後屋のスポーツ捕物帖」に出演中。「サンスポ・コースNAVI!」ではゴルフ場紹介を掲載、デジタルでも好評配信中。

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