2020.3.26 13:00

【球界ここだけの話(1919)】DeNAの3年目左腕・桜井にラミレス監督が期待し続ける理由

【球界ここだけの話(1919)】

DeNAの3年目左腕・桜井にラミレス監督が期待し続ける理由

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サンスポ記者の球界ここだけの話
ローテ入りをアピールするDeNA・桜井

ローテ入りをアピールするDeNA・桜井【拡大】

 今季から先発に挑戦したDeNAの3年目左腕・桜井周斗投手(20)が、春季キャンプ、オープン戦を通じて開幕ローテーション入りへアピールを続けている。

 東京・日大三高からドラフト5位で入団し2年目の昨季、6月7日の西武戦(横浜)で1軍初登板を果たすと、中継ぎを中心に14試合に登板した。

 先発転向を見据え、昨年12月にDeNAの練習施設を訪問した米大リーグ・レッズの通算70勝右腕、トレバー・バウアー投手から伝授されたナックルカーブにも、手応えをつかんだ。

 しかし、オープン戦に突入すると、壁にぶつかった。2月22日の楽天戦(宜野湾)では、3回1/3を8四死球で3失点。3月3日の楽天戦(静岡)は2回4四球で1失点、14日の日本ハム戦(札幌ドーム)も2回3四球で2失点と、制球に苦しんだ。

 それでも、ラミレス監督は「一般的には全然いい内容に見えないかもしれないけど、球種の意図を理解して投げていたり、いい抑え方をしたり、いいものを持っている」と先発起用を続けてきた。

 横浜スタジアムでオープン戦が行われていたある日の試合前、普段は打撃ケージの後ろで練習を見守る指揮官が、不意にブルペンへと足を運ぶと、投球練習を行う桜井に対して、なんと右打席に立ったのだった。

 驚きながらも投げ込んだ左腕に、NPB通算2017安打を放った大打者は「ツーシームは思っている以上に動く。いい球がきている」とアドバイス。そして、「桜井のタイプなら、コースを狙うのではなく、もっと思い切って投げていい」とメッセージを送った。

 この言葉に、桜井は「ハッとさせられた」という。「元々ゾーンで勝負する投手なのに、何とかアピールしたい一心で自分の投球ができていなかった」と改心した。

 高校時代は怪物・清宮を5打席連続三振に仕留めるなど、高いポテンシャルをラミレス監督は評価している。だが、まだ20歳。いきなり先発転向がうまくいくとはかぎらない。実戦登板を重ねる中で失敗もしながら、成長していってほしい-。指揮官の目には将来、光輝く桜井の姿がはっきりと見えているのかもしれない。(浜浦日向)