2019.11.30 13:36

【球界ここだけの話(1814)】オリックス・若月の成長につながった榊原の存在

【球界ここだけの話(1814)】

オリックス・若月の成長につながった榊原の存在

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
選手会納会であいさつをするオリックス・若月

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 若手主体に切り替わった2019年のオリックス。プロ初勝利をマークした若手投手が次々と出現した。2年目のK-鈴木に昨季支配下登録された高卒3年目の榊原、張奕、ルーキーイヤーの荒西…。彼らの存在は今年、正捕手として投手陣を牽引(けんいん)した若月の成長にもつながった。

 「(榊原)翼が投げて勝てたのが大きかった。翼が投げる試合はしっかりしなきゃと思ってやっていた。翼も(リード面で)僕のわがまま、期待に応えてくれて。一緒に成長できたと思う。来年はそれをみんなにできるように」

 若月もそう振り返った。自身は今季自己最多の138試合に出場。盗塁阻止率は・371をマークし、オリックス在籍の選手では1992年の中嶋(現2軍監督)以来となるリーグトップに立った。

 榊原がプロ初勝利を挙げた4月17日の日本ハム戦(京セラ)。若月も中前適時打を放つなど攻守に援護し、「きょうこそ榊原に勝ち投手になってほしくて、必死に打ちました」とコメントしていた。同7日の楽天戦(京セラ)でもプロ初勝利の権利を手にしていたが、最終回に増井がリードを守りきれず、初星が消滅。それだけに、17日の日本ハム戦ではリリーフ陣も気合が違った。

 榊原の初勝利が決まった試合終了の瞬間、マスクを被っていた若月が守護神の増井にウイニングボールを手渡し、初勝利の記念球は増井から「前回はダメでごめんね」という言葉を添えられて榊原の手に渡った。後日、そのシーンについて若月に聞くと、「最後にマウンドに立っていた人がボールを渡すのは、いままでもそういう流れなので」といいつつ、「翼も増井さんからもらった方がいいと思うし。とにかく、翼が勝ってよかったですね」と笑っていた。

 来季は正捕手争いが白熱する。それでも負けるつもりはない。「1000イニングを守れるように」と若月は力を込めた。「もうそろそろ、投手陣をもっと引っ張れるように」。自覚が芽生えた背番号「37」の飛躍に期待だ。(西垣戸理大)