2019.9.11 13:00

【球界ここだけの話(1737)】日本ハム・中田、けがにアクシデントも残り試合にかける

【球界ここだけの話(1737)】

日本ハム・中田、けがにアクシデントも残り試合にかける

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サンスポ記者の球界ここだけの話
日本ハム・中田

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 日本ハムにとって“魔の8月”だった。16勝6敗で終えて首位ソフトバンクに0・5ゲーム差と接近した7月から一転、球団の月間最多に並ぶ20敗(5勝1分)。6日から15日まで9連敗を喫し、負け越しは「15」と球団ワーストを更新した。優勝争いをしていたチームが大失速して最下位に転落。真夏の悪夢のような日々が続く中、歯がゆい思いをしていたのが、主将で4番の中田翔内野手(30)だろう。

 7月31日の楽天戦(札幌ドーム)で、相手エースの則本昂大投手の速球を捉えた際に、右手を負傷。その後も強行出場を続けていたが、バットを満足に振ることができなかった。右手母指球部挫傷と診断され、8月13日に出場選手登録を外れることとなった。

 翌14日から千葉・鎌ケ谷市の2軍施設でリハビリが始まった。午前6時に起きて、東京都内のホテルから車で1時間ほどかけて通う日々。夜はホテルのテレビで日本ハムの中継がやっていないことが多く、インターネットの速報で1軍の試合を欠かさずチェックした。なかなか、好転しないチーム状況。西川、近藤ら主力選手が苦しむ姿に「今が一番辛いと思う」と心を痛め、何もできない自分を「情けない」と責めた。

 だからこそ、できることはした。治療の合間をぬって、集まったファンに雨の中、30分以上サインを書いた。「治療があるから子供限定で」と言いながらも、サイン色紙を差し出してきた大人のファンにも丁寧にペンを走らせた。1軍昇格を目指して汗を流す若手選手たちとの練習。今春に投手から野手に転向し、以前からかわいがってきた白村には積極的にアドバイスを送った。

 翌25日のオリックス戦(京セラ)では「4番・一塁」で先発し、3安打2打点とチームの勝利に貢献。「抹消される前よりバッティングが良くなった」と手応えを口にしていたが、その後はなかなか調子が上がらず。10日のロッテ戦(東京ドーム)では一塁の守備で二塁手の渡辺と接触し、後頭部を強打して途中交代と苦境が続いている。

 シーズンは残り13試合。ファンは中田が元気にグラウンドを駆け回る姿を待っているはずだ。(中田愛沙美)