2019.9.9 13:00

【球界ここだけの話(1735)】中日・大島が驚いた虎の黄金ルーキー近本の向上心

【球界ここだけの話(1735)】

中日・大島が驚いた虎の黄金ルーキー近本の向上心

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
中日・大島洋平

中日・大島洋平【拡大】

 中日を攻・走・守で引っ張る大島洋平外野手(33)に、阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)をどう思うか、聞いてみた。その理由? 2人のプレースタイルがダブッてみえたからだ。

 「僕は、自分の若いときと比較して見ていますよ」

 それが答えだった。同じ中堅手で、左投げ左打ち。大島が身長176センチ、75キロなら近本は身長170センチ、72キロと、プロ野球選手としては決して恵まれた体格ではない。

 大島は「僕よりも彼は体は小さいが、唯一、勝っていたのは肩の強さかな。パワー、広角に打てる能力、それと脚力も負けている。長嶋さんの記録を目指してがんばってほしいですね」とエールを送った。

 近本は9日現在、通算141安打。残り15試合で、長嶋茂雄氏(巨人)がもつセ・リーグ新人安打記録の153本に、あと12本で並ぶ。29盗塁は、大島と並んでリーグ2位だ。

 2010年に日本生命からドラフト5位で中日に入団した大島。10年目の今季は、近本を上回る158安打(巨人・坂本勇と並びリーグ1位)をマークし、入団3年目から8年連続100安打以上を達成。そんな球界随一のヒットメーカーが、この子は虎を背負う選手になる-と確信したのは野球に対する貪欲さ&向上心だ。

 「1年目でも物おじしない。聞きたいことがあれば、他球団の選手でも聞きに行くみたい。僕は、それがなかなかできなかった(笑)」。

 プロに入る前、2人に接点はなかったが…。

 「コーチを通じて、僕が使っているグラブがほしいと。プレゼントしました。後で本人に聞くと、どんな型か、知りたかったみたいですね」

 ひと昔前なら、他球団の選手と話をするな-と指摘する監督が多かったが、過去の話。大島からは「僕は日本生命で、近本君は大阪ガス。関西の社会人野球のライバルチーム出身ですが、これからも聞きたいことがあれば、なんでも教えるからと伝えておいてください」と託された。

 近本が、誰もが想像できないぐらい大ブレークした裏には、球団の垣根を越えた『行動』があった。(三木建次)