2019.8.12 13:30

【球界ここだけの話(1707)】阪神・藤浪VS中日・根尾、早くも漂う令和の“名勝負数え唄”の予感

【球界ここだけの話(1707)】

阪神・藤浪VS中日・根尾、早くも漂う令和の“名勝負数え唄”の予感

特集:
藤浪晋太郎
サンスポ記者の球界ここだけの話
中日・根尾昂内野手を左飛に抑えた先発の阪神・藤浪晋太郎投手

中日・根尾昂内野手を左飛に抑えた先発の阪神・藤浪晋太郎投手【拡大】

 初顔合わせは薄暮の甲子園で先輩右腕が圧勝。突き抜けるような青空のもと、富山・高岡では後輩が見事にリベンジを果たした。大阪桐蔭高でともに春夏連覇に大貢献した阪神の藤浪と中日のD1位・根尾の対決に、令和の“名勝負数え唄”の予感が早くも漂う。

 まずは7月26日のウエスタン・中日戦(甲子園)。プロ初対決は藤浪が3打数無安打2奪三振と完全に抑え込み、「根尾君とは試合前にもあいさつに来てくれましたし。お互い頑張ろうって話もしましたし。もちろん直接学年も被っていないんですが、楽しみっていったらちょっと偉そうですけど、すごい自分も頑張らないとですけど、頑張ってほしい後輩でもあるので」と、少し表情を緩めてうれしそうに振り返った。

 五回の第3打席。カウント1-2から、153キロ直球を根尾の内角高めにズドンと投げ込んで見逃し三振に斬る様は圧巻だった。「試合のなかで、もちろん全員抑えにいくんですが、ちょっとでもいいボールとかみせてあげられたらなと思っていました」と同門だからこその“愛情”をにじませ、根尾は「大きいのでマウンドが近く感じました。次は打てるように頑張ります」と話した。 そして、8月10日。再び2軍戦で相まみえ、ガツンと後輩がやり返した。一回に151キロ、四回にも148キロを外野へかっ飛ばし、この日の対藤浪は3打数2安打1三振。ヒットはいずれも初球だった。1球目の直球は想定して狙っていたのか問うと、竜のスーパールーキーは「振りまけてはいけない球なので」と淡々。そして「前回は初めてで、これくらいかなというイメージを超えてきて。同じやられ方をしてはいけないですし、前回やられたことが今回につながっています」と力強かった。

 これで対戦成績は6打数2安打で打率・333、3三振となった。通算50勝の藤浪と、1軍出場がない根尾。プロの実績で大きく差は開いている。それでも、空振りをとる、直球が絶妙なコースに決まる、快音が響くたびに、歓声はこの2人だけに向けられる特別な熱を帯びていたように思う。

 2軍での対決は序章。1軍で、プロ野球界の看板をはれる“黄金カード”となる日が待ち遠しい。(新里公章)