2019.6.10 12:00

【球界ここだけの話(1646)】松坂の“代役”でチャンスをつかんだ中日・藤嶋が1軍に帰ってくる!

【球界ここだけの話(1646)】

松坂の“代役”でチャンスをつかんだ中日・藤嶋が1軍に帰ってくる!

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サンスポ記者の球界ここだけの話
中日・藤嶋健人投手

中日・藤嶋健人投手【拡大】

 右肩炎症からの復活を目指す中日・松坂大輔投手(38)の1軍昇格が日に日に近づいている。昨年6月、松坂の“代役”でプロ初勝利を挙げた藤嶋健人投手(21)も右手血行障害を乗り越えて、実戦復帰間近だ。

 「数え切れないほどの励ましの手紙もたくさんいただいた。『待っているからね』と。応援してくれるファンのために、早くナゴヤドームのマウンドに立って元気なところをみせたい」

 3年目右腕は2軍の本拠地ナゴヤ球場で目を輝かせた。昨季19試合に登板して3勝1敗、防御率3・66と好成績を残し、今季は先発ローテ入りが期待されたが…。1月中旬の沖縄での自主トレ中、予期せぬ悪夢が待ち受けていた。

 「右手が冷たくて。最初は、なにが起こったのかわからなかった」

 名古屋市内の病院での診断結果は「右手血行障害」。春季キャンプ中は独身寮からの病院通いが日課となったが、心が折れなかったのはファンからの手紙だった。

 それから4カ月。投球練習を再開。打撃投手を務めるまでに回復した藤嶋は「右手の感覚は、昨年とほとんど変わらない。予想していたよりも早い、というか順調すぎるぐらいの治りです」。

 地元・東邦高では1年夏から春夏あわせて甲子園大会に3度出場し、2017年ドラフト5位で中日に入団。直球は140キロそこそこだが、制球力と多彩な変化球がセールスポイント。藤嶋が注目されたのは、昨年6月17日の西武戦(メットライフ)だった。

 先発予定の松坂が背中の痛みを訴えて試合開始直前に登板回避。中継ぎ要員だった藤嶋が“代役先発”に指名されて6回2失点で、プロ初勝利。ここからサクセスストーリーが始まった。

 「与田監督からも電話をいただいたり…。気を使っていただいた。感謝しています。早く1軍に戻って、チームの戦力になりたい」

 交流戦は1勝5敗スタートで、借金は「10」に膨らんだ中日。松坂とともに、藤嶋の復活が待たれる。(三木建次)