2019.4.14 13:00

【球界ここだけの話(1593)】阪神・久慈&藤本コーチ、愛のノックで鉄壁の内野陣作る

【球界ここだけの話(1593)】

阪神・久慈&藤本コーチ、愛のノックで鉄壁の内野陣作る

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
久慈照嘉コーチと話す阪神・藤本敦士コーチ=安芸市営球場(撮影・山田喜貴)

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 愛を込めて、打球を放つ。当然だが野球ファンなら、グラウンドでコーチがノックをする姿を目にしたことがあると思う。阪神の内野守備は久慈照嘉内野守備走塁コーチ、藤本敦士同コーチの2人が請け負っている。ともに現役時代は右投げ左打ちの内野手だったが、藤本コーチは右打ちでノックをする。その理由を聞いてみた。

 「右利きやから。それだけ。ゴルフと一緒よ。右利きの人は右で打つでしょ」

 小学校のときは試合でも右打席に入っていたという。「打ち方は汚かったけど、ロングティーなんかでも右の方が打球が飛んだもん」。野球でどっちで打っていたかより、利き腕が大切というわけだ。「トスをしやすいというのもあるし、左は(打球を)コントロールしづらいから」。使い慣れた右手でボールを上げるからこそ、意中の場所に打球も打ちやすくなる。

 それでも左でノックをするときもある藤本コーチ。「そういうのを求める選手もいるから」。左打者特有の三遊間へスライスしていく打球や一、二塁間のオーバースピンがかかった打球を受けたいという選手もいるという。「毎日打っても全然うまくならんわ」と笑うが、愛を込め、両打席から選手に打球を放っている。

 中でも難しいのが、飛球だという。「力加減も難しいし、内野のノックやとゴロばっかり打つから、打つことがないからね」。特に試合前の練習では、フリー打撃の打球も飛び交うため、飛球を見上げる選手に危険も伴う。打つ場所や高さに、ノッカーの腕が試されている。

 逆に現役時代は左打ちで、ノックも左から打つ久慈コーチにも理由を聞いてみた。「俺も右利きやけど、(右では)打たれへんから」。理由は人それぞれ。14日の中日戦(甲子園)の試合前時点で阪神の失策数は「10」のリーグ4位。愛のあるノックで、鉄壁の内野陣を作り上げてください。(竹村岳)