2018.6.2 13:01

【球界ここだけの話(1289)】先発から外れたソフトバンク・松田はこのまま終わるはずがない

【球界ここだけの話(1289)】

先発から外れたソフトバンク・松田はこのまま終わるはずがない

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サンスポ記者の球界ここだけの話
ソフトバンク・松田

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 ソフトバンク・松田宣浩内野手(35)が1日のDeNA戦(ヤフオクドーム)で先発から外れた。2014年8月から508試合続いた三塁のスタメン。2010年以降、故障以外で明け渡したのは初めてだ。その間、5度のリーグ優勝と4度の日本一。そんなチームでポジションを守り続けてきたことに、改めて驚かされる。

 今季はここまで打率・200、6年連続ゴールデングラブ賞を目指す守備も精彩を欠く。35歳は正念場を迎えてもおかしくない年齢だ。ただ、藤本博史打撃コーチ(54)は「衰え」を即、否定した。

 「衰えているとは思えない。本塁打は10本打っている。これが2、3本なら話は別だけど」

 リーグ6位タイの10本塁打が裏付け。「絶対に必要なレギュラー」と声を大にすると、続けた。

 「相手もマッチが出ていた方が嫌だと思うよ」

 勝利打点「8」はチームトップタイ。圧倒的な存在感を誇る柳田悠岐外野手(29)と並ぶ。本塁打を放った試合は7勝3敗。数字以上の勝負強さは、やはりある。これまでも首脳陣の頭に松田を外すプランは浮かんでいた。5月中旬に同コーチはのど元を指して「ここまで言いかけても、その時に打つんだよな」と感心していた。

 そんな松田の姿はチームとも重なる。「負ければ借金。負ければBクラス」。崖っぷちで絶対に転落しない。連覇を狙う集団には不本意な物差しだが、それも王者の誇りと強さの象徴だろう。苦しい状況で、松田は何度も印象的な言葉を残してきた。

 「やっぱり主力が打たないと勝てない。波に乗っていけない」と責任感で自身を鼓舞してきた。「必死に打った。やっぱり必死にならないと。チームも、淡々と負けているのはよくない。個人的にもチームも必死さを」と主張。不振でも、主力としての自覚とプライドは決して失わなかった。

 「自分が打たなければ勝てない」。思っても、堂々と口に出せる選手は少ない。常に常勝軍団の中心にいた経験値と勝負強さ、底力。このまま崩れていくとは思いがたい。(安藤理)

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