2018.5.16 13:00

【球界ここだけの話(1272)】清宮に新たな宿題与えた日本ハム・栗山監督 大谷の二刀流を成功させたように能力引き出す

【球界ここだけの話(1272)】

清宮に新たな宿題与えた日本ハム・栗山監督 大谷の二刀流を成功させたように能力引き出す

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清宮幸太郎
9日のオリックス戦で二回、プロ1号を放った清宮(手前)を迎える栗山英樹監督

9日のオリックス戦で二回、プロ1号を放った清宮(手前)を迎える栗山英樹監督【拡大】

 日本ハム・栗山英樹監督(57)の決断力、胆力に、改めて驚かされている。ドラフト1位ルーキー・清宮幸太郎内野手(18)=早実高=の左翼での起用である。

 春季キャンプでも、その後の2軍でも外野の練習など1度もしていなかった。早実高時代も、外野は2年生の一時期にトライしただけ。いわば“ど素人”を、5月8日のオリックス戦(京セラ)で初めて左翼で起用(DHを解除し、八回から)すると、10日のソフトバンク戦(ヤフオク)では左翼で先発させた。

 2016年まで在籍していた陽岱鋼(ヨウ・ダイカン=巨人)のグラブを使用しての“突貫出場”。見るからに危なっかしいが、11日のソフトバンク戦で初補殺を記録するなど懸命にプレーする姿勢は、見ている方にも伝わってくる。

 本職の一塁には不動の4番・中田が君臨。DHにも球界を代表するヒットメーカーの近藤、助っ人のアルシアら実力選手がずらりと顔をそろえる。

 そういった状況の中で「(出場の)幅を広げることを考えていかなければいけない」と栗山監督は言う。ほとんど経験のないポジションを任せるリスクを負っても、このルーキーを一流選手に育て上げようという「覚悟」が感じられるのだ。

 監督の真の狙いは分からない。ただ、清宮の野球選手としての潜在能力を目いっぱい引き出してやろう、という思いもあると思う。批判を浴びながらも大谷(エンゼルス)を超一流の「二刀流」に仕立てあげたように。

 練習などを見る限り、清宮はこと打撃に関しては極めて貪欲に取り組む。ただ、こと守備、走塁に関しては失礼ながら、かなり淡泊だ。それでも新たなポジションを与えられては基本から取り組まざるを得ない。

 新たな宿題を与えることで、清宮の新たな一面を引き出そうとしているのかもしれない。今後は打撃のみならず、守備面での成長も注目していきたい。(片倉尚文)

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