2018.5.9 13:00(1/2ページ)

【球界ここだけの話(1265)】巨人・菅野の力強い直球を支える「下」の力

【球界ここだけの話(1265)】

巨人・菅野の力強い直球を支える「下」の力

特集:
菅野智之
サンスポ記者の球界ここだけの話
巨人・菅野智之

巨人・菅野智之【拡大】

 下半身-。野球をやる上で、とても重要な部分。ましてや投手なら、なおさらだ。巨人のエース、菅野智之投手(28)は多彩な変化球や抜群の制球力を持つが、150キロを超える直球も、その圧倒的な投球を支えている。4日のDeNA戦(横浜)では勝敗は付かなかったが、8回2安打無失点。ハマの主砲・筒香を今季最速の154キロの直球で空振り三振に斬るなどし、「力で押し切れた。また違った自分を引き出せた」と振り返った。

 では、そんな誰もが認める右腕の力強い直球を支えるものは何なのか。その一つに中臀(ちゅうでん)筋の強さがある。臀部には主に3つの筋肉がある。大臀筋、中臀筋、小臀筋だ。その中で中臀筋は、太ももを外側へ振る動作をするときに、メインの筋肉として働く。つまり右投手であれば、投球時に左足を上げ、捕手方向に踏みだし、外転するときに必要になってくる筋肉だ。菅野は言う。

 「ピッチャーにとってはすごく大事な力。ここ(中臀筋)が弱いピッチャーは、スピードボールがなかなか出ない」

 この中臀筋の強さは、野球だけでなく、他の多くのスポーツでも重要になる部分。菅野は、試合前にチューブを両足に通してサイドステップするトレーニングや、横向きに寝ながら、チューブをくくりつけた足を上方向へ動かすトレーニングなどで鍛えており、チーム内でも中臀筋の力は強いほうだという。

 ただし、「そこだけ鍛えても意味はない」と言うように、中臀筋の周りの股関節や骨盤の動きやケアにも、もちろん気を配っている。さらに、努力はキャッチボールでも続く。

 「体重移動の間。時間。足上げて、下ろしてからの間というのを大事にしている」

 菅野のキャッチボールを見ていると、左足を上げ、じっくりと相手方向に左足を出している。この“間”こそ重要なポイント。体重移動するときに中臀筋を使い、じっくり足を下ろし、一気に回転して投げる。そこで強い力が生まれるのだ。コンマ数秒の世界だが、動作の奥深さや意識を知れば知るほど、改めて菅野のすごさが見えてくる。

【続きを読む】

  1. サンスポ
  2. 野球
  3. プロ野球
  4. 巨人
  5. 【球界ここだけの話(1265)】巨人・菅野の力強い直球を支える「下」の力