2018.4.6 13:00

【球界ここだけの話(1232)】タイブレークに最も近づいた大阪桐蔭-三重の準決勝 名将・西谷監督が考えた策

【球界ここだけの話(1232)】

タイブレークに最も近づいた大阪桐蔭-三重の準決勝 名将・西谷監督が考えた策

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サンスポ記者の球界ここだけの話
タイブレークに最も近づいたとされる大阪桐蔭―三重。十二回、大阪桐蔭・藤原がサヨナラ二塁打を放ったことで“未知の世界”は持ち越しとなった

タイブレークに最も近づいたとされる大阪桐蔭―三重。十二回、大阪桐蔭・藤原がサヨナラ二塁打を放ったことで“未知の世界”は持ち越しとなった【拡大】

 今春の高校野球センバツ大会でタイブレークは行われなかった。ただ、計35試合の中で最も近づいた一戦があった。4月3日に行われた準決勝第2試合の大阪桐蔭-三重。タイブレークは延長十二回終了時で同点の場合、十三回から塁上に走者を置いた状態で試合を始める新制度で、センバツから大会規則が変わって導入された。

 試合は大阪桐蔭が延長十二回の末、3-2でサヨナラ勝ち。だが、大阪桐蔭ベンチは十三回無死一、二塁からのプレーを想定した対策を取っていた。

 十二回二死一塁で、打者は4番・藤原恭大外野手(3年)。名将・西谷浩一監督は「タイブレークが頭をよぎりました」と、決して盗塁数の多くない一走の青地斗舞外野手(3年)へ、2球目にあえて盗塁のサインを出そうと考えた。

 タイブレークは十二回からの継続打順で行われるため、青地が盗塁死してチェンジになっても、十三回は無死一、二塁から主砲の藤原を打たせることができる。

 西谷監督は1球目にサインを出さず、様子を見ようとした。ところが、そのボールを藤原が積極果敢に初球攻撃。左中間へサヨナラ二塁打を放ち、激闘にけりをつけた。

 五回から途中登板していた根尾昴投手(3年)は、ベンチから「(タイブレーク)あるぞ!」と声をかけられ、キャッチボールをしながら未知の世界に備えていた。

 「普段からタイブレークに関係なく一、二塁を想定した練習はしています。実際にやってみないと分からないでしょう」(有友茂史部長)。高校野球は今夏に100回記念大会を迎える。試合の早期決着を図る新ルールは、節目の聖地でどのような名場面を生み出すだろうか。(山口泰弘)

  • 大阪桐蔭-三重。十一回を終えて選手をねぎらう大阪桐蔭の西谷監督(右から2人目)
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