勝負強い!! 2度の満塁機で適時打を放った糸原。開幕遊撃を大きくたぐり寄せた(撮影・松永渉平)【拡大】
(オープン戦、阪神5-10ヤクルト、13日、甲子園)遊撃は、譲らない。執念を込めた打球が左翼線に弾んだ。途中出場の糸原が、2安打3打点と持ち前の勝負強さを発揮。開幕遊撃へ、確実に近づく活躍をみせつけた。
「チャンスだったので、打てたことは大きい。集中して打てました。コースに逆らわずに打てました」
まずは1-10の六回無死満塁。代打で登場すると梅野の150キロを逆らわずに左翼線へ。直球打ちをチームとしてテーマに掲げる中、アピールとなる2点二塁打を放ってみせた。
これだけではない。6点差で迎えた七回一死満塁。今度は近藤の内角129キロスライダーを、詰まりながらも左前に運んだ。昨季の満塁での成績は6打数3安打9打点の大暴れ。入団時から「チャンスはもう、大好き」と話していたが、ここ一番での集中力は今季も健在だ。