2018.2.26 13:00

【球界ここだけの話(1193)】阪神キャンプの濃密な朝練に金本改革を垣間見た

【球界ここだけの話(1193)】

阪神キャンプの濃密な朝練に金本改革を垣間見た

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
険しい表情でキャンプを見守る金本監督

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 阪神の春季キャンプ序盤だった。選手たちを乗せたチームバスの球場到着の時刻がいつもより、遅いときがあった。交通渋滞かと思い、球団広報に確認すると、理由は違った。「朝練」の影響というのだ。

 今キャンプのチーム宿舎に隣接する施設での若手勢の「朝練」は午前8時過ぎから始まっている。これは従来通りだが、その中身がパワーアップ。ティー打撃組の打ち込み数が250球から400球に増加したという。つまり、同じ時間内でより密度が濃くなり、ハードに。それが、予定よりノルマクリアに時間がかかったそうだ。

 練習をサポートする打撃投手の面々も「秋季キャンプより、振り込んでいるように感じる」と驚く日々。1軍キャンプスタートだったドラフト3位・熊谷敬宥(たかひろ)内野手(22)=立教大=がスイッチヒッター転向に挑戦していることもあり「手にこれまでできていなかったマメができています」と話していたのもうなずける。

 当然、日中の振り込み量も増えているが、ただ単に練習が厳しくなっているわけではない。その分、野手の夜間練習を撤廃。夕食の時間が確保され、選手らの食事会場に滞在する時間が長くなっているという。また、先輩とのコミュニケーションなど、選手間で交流を図る場を作りやすくする時間につながっている。

 現役時代、たゆまぬ努力で実績を残した金本知憲監督(49)は「みんな振る力もついて、形もだいぶよくなってきている」と納得の表情を浮かべる。だからこそ、対外試合で速球投手を打ち崩せなかったときには「速い球を打てるような打ち方ができるようになっても、もうそろそろいいんじゃないかな」と次の段階へのステップアップを求めていた。

 昨季はチーム打率・249、113本塁打。2位からの逆襲に向け、上積みはほしいところだ。濃密な「朝練」を知り、金本阪神の妥協なき姿勢を垣間見た気がした。(小松真也)

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