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【球界ここだけの話(1167)】“猛女猛妻”の野村沙知代さんは情に厚い人だった

【球界ここだけの話(1167)】

“猛女猛妻”の野村沙知代さんは情に厚い人だった

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
妻沙知代さんの「お別れの会」で、参列者にあいさつする野村克也氏=東京都内のホテル

妻沙知代さんの「お別れの会」で、参列者にあいさつする野村克也氏=東京都内のホテル【拡大】

 昨年12月8日に虚血性心不全で亡くなった野村沙知代さん(享年85)の「送る会」が1月25日に東京・千代田区のホテルニューオータニで行われた。参列者は実に1000人。各界から著名人が多数出席し、夫の野村克也氏(82)=元南海、ヤクルト、阪神、楽天監督=も「こんなに人気があるとは思わなかった」と驚いたほどだ。

 “猛女猛妻”として知られた沙知代さんは、一方ではとても情に厚い人だった。かつてはリトルシニアのチーム「港東ムース」(現在は解散)のオーナーを務め、中学生を指導。当時、筆者は克也氏が指揮を執るヤクルトを担当しており、克也氏が港東ムースの練習を視察する際に何度かお邪魔したが、その指導は激烈だった。大声で怒鳴ることはしばしばで、ときには手を出すこともあった。

 ただ、その奥底には愛情があったから選手もついていった。送る会の発起人を務めたシダックスグループ取締役最高顧問の志太勤氏(83)は「パーティーなどでは一人一人を抱きしめ、『殴ってごめん』『君はすごい選手になる』などと声を掛けられていた。すぐに沙知代さんのファンになった。あんなに素晴らしい指導者はいない」と懐かしんだ。

 筆者も、沙知代さんの『情』に触れた一人だ。1996年オフのこと。巨人を退団した落合博満(元中日監督)獲得に、ヤクルトが乗り出していた。東京都内の野村邸前で克也氏を“夜討ち朝駆け”するのが日課で、雨の日に一人で帰りを待っていたときのこと。先に一人で帰宅した沙知代さんが「寒いから中で待っていなさい」と自宅に招き入れてくれた。

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