2018.1.18 13:01

【球界ここだけの話(1154)】メジャー移籍市場が停滞のワケは…

【球界ここだけの話(1154)】

メジャー移籍市場が停滞のワケは…

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
去就の決まらないイチローは日本球界復帰の可能性も

去就の決まらないイチローは日本球界復帰の可能性も【拡大】

 歴史的な冷え込みだという。天気のハナシではない。米大リーグ、オフの移籍市場のことだ。投手、野手のキャンプインを約1カ月後に控えた今もなお、主な主力フリーエージェント(FA)選手の新しい所属先の契約がまとまっていない。いくつかの要因が重なり、市場が停滞している。

山田結軌記者の「記者の目」

 (1)2018年問題の影響

 18年シーズンが終わると超大物選手がFAとなる。メジャー最高投手といわれるドジャースのクレイトン・カーショー投手(29、年俸3557万1428ドル=約39億1200万円※契約破棄条項を行使した場合FA)、15年のナ・リーグMVP、ブライス・ハーパー外野手(25、2162万5000ドル=約23億8000万円)らを筆頭に、超高額の大型契約が見込まれる選手が控えている。よって、彼らの獲得をもくろむ球団が、18年オフにかかるであろう資金を見据え、このオフの補強費用を渋っている、と予想される。そのため、なかなか市場が活性化しない。

 (2)緊縮財政の傾向

 大リーグの球団は戦力均衡を狙いチームの総年俸が1億9700万ドル(216億7000万円)以下になるよう“努力目標”が与えられている。オーバーした球団には、超過額などに応じて追徴課税が課せられる。昔のヤンキースのように“ぜいたく税を払ってでも、いい選手なら高額でも獲得する”というスタンスのチームは少なくなった。もちろん、選手は少しでも高額な契約を結びたい。球団は少しでも抑えた金額で契約したい。そのはざまで両者の交渉がせめぎ合い、契約がまとまりにくくなっている。

 マーリンズからFAのイチロー外野手(44)、メッツからFAの青木宣親外野手(35)、カブスからFAの上原浩治投手(42)らの所属先も未定。日本の野球ファンの人たちは、契約が越年するのは異例のことと思うかもしれないが、メジャーではもう少し長い目で待ってみる必要があるだろう。(山田結軌)

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