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【帰ってきた!ダンカンが訪ねる 昭和の侍】高井保弘さん 投手のクセ見抜く天才!代打本塁打世界記録男

【帰ってきた!ダンカンが訪ねる 昭和の侍】

高井保弘さん 投手のクセ見抜く天才!代打本塁打世界記録男

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ダンカン 虎の通信簿
緻密なメモと豪快なバッティングでファンを魅了した高井さん

緻密なメモと豪快なバッティングでファンを魅了した高井さん【拡大】

 マウンドには前年21勝のヤクルトのエース、松岡弘がいた。しかし、投げる腕とは逆の「左肘が上がればカーブ、低い時は速球かシュート!」という分析を完璧に済ませていたのだ。

 投球動作に入った松岡の左肘は低かった。「シュートや!!」。その瞬間、右足を後ろに引き、左足を三塁側にステップして思い切り振り抜いた。打球は左中間スタンドに飛び込んだ…。

 --でもね高井さん、リーグが別だから、分析いらないでしょう?

 「ハハ…日本シリーズで当たるかも、しれないやないか!!」

 --かも…で?!

 「それがプロや。いや、それがプロとしてのワシのプライドや!!」

 高井さんはほほ笑み、そして胸を張った。

 その時、俺は確かにあの西宮球場の熱狂が聞こえた。そして、目の前の高井さんは“巨体のブーちゃん”に戻っていた。

高井 保弘(たかい・やすひろ)

 1945(昭和20)年2月1日生まれ、72歳。愛媛県出身。今治西高-名古屋日産から64年に阪急入団。74年に当時シーズン最多の6本の代打本塁打(現在は大島康徳の7本=76年中日)を放つなど、代打の切り札として活躍。DH制導入後は77年にベストナイン。78、79年は打率3割を記録。通算代打本塁打は歴代最多で世界記録の27本。82年に引退。通算1135試合に出場し、打率.269、130本塁打、446打点。右投げ右打ち。兵庫・西宮市在住。

  • 高井さん(右)のメモには秘密情報がズラリ。“国宝級”の内容だった(撮影・石井彰)
  • 高井さんのメモには秘密情報がズラリ。“国宝級”の内容だった(撮影・石井彰)
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